トイレでひらめいた108のエピソードを収録!「便所は宇宙」シリーズ最終刊―― 笑いの神に愛された男・千原ジュニアの集大成は、何のためにもならないけど「おもしろい」

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2017/11/29

 お笑い芸人・千原ジュニアの最新刊『これにて、便所は宇宙である』(扶桑社)が11月20日に発売された。発売に先立ち11月19日には、東京・紀伊國屋書店新宿本店にてサイン会が開催された。

 タイトル通り、本書は千原ジュニアが自室のトイレにこもった際、ふと思いついたひらめきを書籍化した人気シリーズ。「話芸の達人」といわれるジュニアの原点が詰まった、ファンには必読の続編となっている。

 本書については、「同じ企画で6冊出すということはなかなかないですからね、非常に嬉しいです」と語り、報道陣から「でも、シリーズになるくらいですから、売れているのでは…」とツッコミを入れられるも、「これが最後の便所です」と、会場内の笑いを誘った。

 2011年の初刊『すなわち、便所は宇宙である』から6冊目となる本作には、2016年からの約1年分を収録。各エピソードは、長くて1ページ半という簡潔さに、「それこそ(本書を)トイレに置いてもらって、1章ずつ読んでもらえたら」とアピールした。

 本書に収められているのは、すべて「トイレでの思いつき」というが、そこは「千原ジュニア」。鋭い視点から繰り広げられる笑いの発想は、凡庸な走り書きで収まるわけがない。

 お気に入りのエピソードについて聞かれると、「覚えてない」とアッサリ。書いたらすぐに忘れてしまうというジュニアにスタッフが本を渡すと、ジュニアはページをパラパラとめくりながら、「あぁ、これ」とあるタイトルに目を留めた。

 そして、某番組のロケでアメリカを訪れた際、現地の老人に何者かを尋ねられ、「日本のコメディアン」と告げたジュニア。すると、その老人は持っていたスマホをジュニアにかざしたため、マイクに向かって「チハラ ジュニア」と告げると、そのスマホはクルクルと検索をかけた後、なせか「SHE HEAD A JUNIOR (彼女の頭は幼稚だ)」と翻訳―。会場から笑いが起きると、「なんで俺、これ選んだん?」と逆に周囲を巻き込む形で質問し返し、会場は笑いで一層の盛り上がりをみせた。

 また、別の報道陣から、芥川賞作家の又吉氏より文才があるのでは? と質問されると、「(『火花』の)帯を書いてますからね。でも、芥川賞取った瞬間(帯)外されましたけどね」と即答。再び会場は爆笑の渦に――。

 本書には、特別企画として、板尾創路氏との対談が収められているが、板尾氏の存在について尋ねられると、「15歳からずっと後ろを歩かせてもらって、師匠みたいな人、唯一無二の人」と特別な存在であることを告白。しかし「エビフライ定食を頼んで、エビフライを残す人ですからね。最新刊も渡してますけど、板尾さんに限っては、読んで《ない》と思います!」と、、板尾氏の不思議な人柄をアピールした。ジュニアですら予測不能な板尾氏は、すなわち、トイレ以上に宇宙的な存在なのかもしれない。

 会場が熱気に包まれる中、改めてどんな人に読んでもらいたいかとの質問に、「若干、心が病みがちなグラビアタレントの方に…」とエッジの効きすぎた? ジョークで返し、最後は「板尾さんにもぜひ」と、心の師匠にメッセージを送る形で、会見は終了した。