ズボラでも健康的にやせた人続出! ダイエットも節約もできる『肉食やせ!』

食・料理

2017/11/30

『ほったらかし調理で肉食やせ! ――煮る、焼く、注ぐ、チンするだけ! 肉・卵・チーズのMEC食レシピ』(渡辺信幸、料理・平岡淳子/主婦の友社)

 お肉を食べてやせる! そんな画期的なダイエットかつ健康法を提案して5000人以上を健康に導いてきた、沖縄県那覇市「こくらクリニック」院長の渡辺信幸先生。また新たに情報をお届けしてくれました。今度のテーマは“ほったからし”です。『ほったらかし調理で肉食やせ! ――煮る、焼く、注ぐ、チンするだけ! 肉・卵・チーズのMEC食レシピ』(渡辺信幸、料理・平岡淳子/主婦の友社)では、レシピをご提案しています。

 MEC食とは、「Meat(肉)・Egg(卵)・Cheese(チーズ)」を積極的に食べる食習慣。今までも『肉食やせ!』(渡辺信幸監修/主婦の友社)や、『まとめて作って肉食やせ!』(渡辺信幸/主婦の友社)など、多くの「肉やせ」レシピを発表してきましたが、そのどれもが発売するや大好評。シリーズ累計10万部に達しました。
 今回はさらなるズボラさんでも納得、そして今すぐ作りたくなるレシピが満載です。

■ごちそう、節約、お手軽料理が一冊に

 ほったらかし、というテーマで、手間なしレシピを考案されたのが、フードコーディネーターの平岡淳子さん。MEC食の基本を押さえつつ、少しでも調理がラクになるようなアイディアが冴えています。

 本書に掲載されているレシピの特徴は、まず料理の工程が圧倒的に短いこと。レシピが長く、手順が多いと、それだけで料理する気がなえてしまいますよね。でも“ほったらかし”というコンセプトに忠実に、ラクしておいしい肉・卵・チーズの料理が数多く紹介されています。

 だから、調理器具が少なくてすむんです。鍋やオーブン、レンジや炊飯器に放り込むだけ、アルミホイルで包むだけ、マグカップに具材を入れて注ぐだけ。洗う手間も省けるという、嬉しいおまけつき。しかも、お肉をたくさん使うレシピが多いので「ごちそう感」が半端ないのです。人が集まる年末年始に、ボリューム満点の「ローストポーク」や「チキンハーブグリル」などが食卓に並べば華やぐこと間違いなし。

 こちらのレシピ集のすごいところは、パーティーだけではなく、日常で重宝するレシピも多数紹介されているところです。特にひとり暮らしの人なら「マグカップでできる&鍋ですぐできる」というスープレシピ集から入るのがオススメ。いつものコンソメスープにバターを足した「コンソメバタースープ」なんて、ちょっと小腹が空いたときにちょうどいいおやつになりそう。

 さらに、節約ママにありがたいレシピもたくさん。「安い材料で、おいしい肉食やせメニュー」の章では、節約食材には欠かせない鶏むね肉をジューシーに食べる方法、物価の優等生である卵料理もたくさん掲載されています。

ロース肉のかたまりを野菜と一緒に煮込むだけ
「ローストポーク」

■体が満足すれば自然と食欲はおさまる

 初めてMEC食に接する人は、疑問に思うでしょう。なんでこんなに高カロリーな食材ばかりでやせるのか。ここでちょっとMEC食をおさらい。
 MEC食は、1日に肉200g、卵3個、チーズ120gを目安に摂取すること。そして「ひと口30回かんで食べること」。これがなぜダイエットに向いているのか。その理由のひとつは、先述した量の肉・卵・チーズを中心とした食事を摂ると、厚生労働省が発表している、成人1日あたりに必要な栄養の基準値をほぼ満たすからです。

 体に必要な栄養をとれば、過剰な食欲を抑え、肥満解消につながると渡辺先生はいいます。本書には、渡辺先生と患者さんとのやりとりが紹介されています。そのなかに、次のようなMEC食のコアとなる考え方が紹介されています。

「私たちはなんのために食事をしているのでしょう?」
「私たちは体を修理するために食事をしているんですよ」

 このように渡辺先生は患者さんに語りかけています。そう、食事は体という組織を維持し、どんどん錆びて傷ついていく細胞を修復するために必要なものです。だから、無理して食べる量を減らそうとすると、栄養が足りないため、もっと食べるよう脳が体に司令します。
 ダイエットをしたいなら、まず「体が必要としている栄養」をしっかり食べるべき。私たちの体はタンパク質によって構成されています。そのタンパク質をふんだんに含んでいるのが、肉・卵・チーズなのです。
 今までに多くの患者さんがこのMEC食を実践し、自然と肥満を解消。そしてリバウンドすることなく続けられているということです。

炊飯器でビックリするほどジューシーに
「中華風味つけチキン」

■歯科医・小児科医もMEC食をオススメ!

 一方、米・野菜・豆腐などのいわゆる「ヘルシー」とされている食事では、タンパク質やビタミンB群などの栄養素が厚生労働省の基準よりも足りないことになります。それに太る原因は、「糖質」。高カロリー食を食べても太りません。加えて、ただ糖質を制限したとしても体は満足しないのです。体が喜ぶ食材を食べなければ、脳は飢えたままとなります。

 今作でもMEC食の理論を改めて紹介。千葉県でMEC食外来をスタートさせた福田世一先生による、初心者にもわかりやすいMEC食への基本。歯科医・吉岡秀樹先生から見たMEC食とお口の健康の関係について。それから、小児科医・岡田清春先生によるMEC食の考えを取り入れた離乳食(補完食)も紹介されています。

 沖縄にある渡辺先生のこくらクリニックでの診療を実況中継するなど、読みどころもたっぷりの本になっています。「今までのダイエットレシピではハードルが高いと感じていた」「手抜きしてやせたい」「またもっとMEC食を極めたい」、そんな人にピッタリです。

文=武藤徉子