まとめて作って、美味しく簡単にダイエット! 話題の「MEC食」の作りおきレシピ!【作ってみた】

食・料理

公開日:2016/4/6


『まとめて作って肉食やせ!』(渡辺信幸/主婦の友社)

 話題のダイエット、“MEC(メック)食”ダイエット。MEC食とは、糖質制限ダイエットの進化形で、肉(meet)、卵(egg)、チーズ(cheese)をよく噛んで食べ、健康的に痩せようというもの。1日に肉200g、卵3個、チーズ120gを目安に摂ることで、ビタミンC以外、1日に必要な栄養素が簡単にほとんど摂取できる食事法だ。

 MEC食の本は今までにも何冊か出版されているが、今回紹介する『まとめて作って肉食やせ!』(渡辺信幸/主婦の友社)は、“まとめて作れる”ところが魅力のレシピ本。『肉食やせ! 肉・卵・チーズをたっぷり食べるMEC食レシピ111』の第2弾だ。忙しい中毎日作るとなるとどうしても似たようなものになってしまうが、何種類かまとめて作っておくことで、時間がない時でも好きなMEC食が食べられる。作りおきしておけば、小腹がすいた時にお菓子や穀類にはしってしまうこともないだろう。そこで、実際に作ってMEC食を試してみた。

「チーズ入りミートローフ」(P.42)


 まずは、具だくさんのミートローフ。細かく切ったセロリ、ブロッコリー、ドライトマト、チーズ、ひき肉、卵、塩コショウ、にんにく、ナツメグを混ぜて形を整え、ラードを塗って200度のオーブンで40分焼くだけ。ひき肉はしっかりとこねるのが美味しく作るコツ。

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 野菜と肉の味が合わさって、旨みたっぷりのミートローフになっていた。混ぜ込んだ具の食感も嬉しい。冷蔵庫で約1週間保存できるとのこと。

「ゆで卵とチキンのグラタン」(P.52)


 続いて、「ゆで卵とチキンのグラタン」。鶏もも肉、ズッキーニ、マッシュルームをバターと塩コショウで炒め、バターを塗った耐熱皿に入れ、生クリームをかけて、ゆで卵、ミニトマト、チーズを乗せて200度のオーブンで25分ほど焼けば完成。

 生クリームに具材の出汁が溶け出し、ダイエット食とは思えないボリュームたっぷりのグラタンに。ダイエット食は味気ない、なんてイメージを消し去ってくれる一品。冷蔵庫で4~5日保存できる。

「生地なしキッシュ」(P.56)


 最後は、パイ生地もタルト生地も使わない、「生地なしキッシュ」。卵、生クリーム、塩コショウを混ぜた卵液に、ベーコン、ハム、長ねぎ、アスパラガスを炒めたものを混ぜ込み、オーブンシートを敷いた耐熱容器に入れ、200度のオーブンで20分ほど焼けば出来上がり。

 冷めてから切るのが、綺麗に切るコツだそう。ベーコンもハムも入って食べ応えがあるのに、これも立派なダイエット食。トースターの強で30分でも作れるそうだ。冷蔵庫で約1週間保存可能。

 どの料理も、ダイエット食とは思えないボリューム、美味しさで、“ダイエットは辛い”という印象を覆してくれる。MEC食の特徴として、穀類は控えなくてはいけないが、どうしても食べたい場合は、肉、卵、チーズを食べたあとに、それでも食べたければ食べてもいいそうだ。しかし卵がおなかにたまるので、意外と炭水化物を食べたいという気持ちが起こらなかった。

 本書には、他にも「ゆばシュウマイ」、「うずら卵の肉巻き」、「デザートチーズ」など、食べてみたい、作りおきのできるMEC食が満載。また、レシピ以外にも、MEC食に関する100問100答など、安心してMEC食ダイエットに取り組める情報もたくさん盛り込まれた一冊となっている。「今までダイエットをしても続かなかった」、「やっぱり美味しいものが食べたい!」という人は、ぜひこの『まとめて作って肉食やせ!』を試してみてほしい。

文=月乃雫