80歳でも朝、元気!医学博士がおしえる、男と女の衰えない性愛の秘密とは

恋愛・結婚

2017/12/15

『知的性生活 医師が教える大人の性の新常識(角川新書)』(志賀 貢/KADOKAWA)

「性」に関する情報は街中にあふれている。あられもない言葉が電車の中吊りの週刊誌の見出しに躍り、青年誌はもちろん、おしゃれな女性向けのファッション雑誌でも、定期的に「性」の特集を組む。ネットの世界に至っては、もっとなんでもありで、ほぼ無法地帯だ。体験談や都市伝説、「こうするとイイらしい」という性の雑学話の内容はバリエーションに富みすぎていて、何が正しくて何が間違っているのか、判断するのも困難だ。

『知的性生活 医師が教える大人の性の新常識(角川新書)』(志賀 貢/KADOKAWA)の著者は医学博士であり、50年にわたって直接患者と接してきた医師である。臨床の現場で耳にしたり、相談を受けたりした「性」にまつわるエピソードを医学的に分析し、「間違った常識」を正し、知的性生活の見地から、人を愛する心構えと、男も女も幸せになれる性愛のテクニックを語ったものだ。

■“間違った常識”を見直し、最高の歓びを得るために

 本書は5つの章で構成されており、章の中はさらに細かく分かれている。ひとつひとつの小見出しは、思わず身を乗り出してしまうような興味深い言葉が並ぶ。以下はその中からの抜粋だ。

精力のピークは、男25歳、女は無限
性の強化には肉類は一日100グラムが理想的
睡眠は性に対する一服の清涼剤
疲れマラは乱れた睡眠のいたずら
ふにゃちんでも性交はできる
半勃ち・中折れを予防するとっておきの方法
乳房のGスポットを探そう
最高の乳房の愛撫のテクニック
男の名刀を錆びつかせない方法
80歳でも朝立ちはある

■最高の歓びを得るために必要なこと

 医師である著者は当然のことながら、人体に熟知している。人の体の構造や機能についての医学的な解説が本書の主な内容なのかと思いきや、少し違う。著者がいちばんに伝えたいメッセージは「愛する心を大切に」ということのようだ。

 ペニスは非常にストレスに弱いもの。ペニスというよりは、男性の大脳皮質がストレスにさらされると立ち上がらなくなってしまう、と考えたほうが良いかもしれません。
そして、一度自尊心を傷つけられると、そこから立ち直るのは容易ではありません。(中略)女性が気をつけなければならない最大の禁句は、
第一位が「早いわね」
第二位が「小さいわね」
(中略)セックスが始まったら、女性はできるだけ快感を覚えるように、心と体の準備をしてください。(中略)そうした演技が続いているうちに、不思議なもので、女性の体はやがて絶頂感を覚え、さらに年輪を重ねるとマルチオーガズムという現象が訪れるようになり、何度も絶頂感を味わうことができるようになってきます。

 セックスは、体の一部をこすり合わせるだけの“作業”ではない。心触れ合ってこそ、最大限に歓びを感じることができるのだ。忘れかけていた、当たり前のことを思い出させてくれる1冊である。

文=銀 璃子