体が硬くても運動が苦手でも、毎日続けられる15分ストレッチ

健康・美容

2018/1/24

『間違いだらけ! 日本人のストレッチ』(森本貴義/ワニブックス)

「体が硬いから、ストレッチなんて無理」。そんなふうに思っている人は多いだろう。しかし、それは間違った思い込み。小中学生の頃に、体力測定で行っていた前屈の「仕方」が間違っていただけで、本当に体が硬いわけではない。

 米メジャーリーグ「シアトル・マリナーズ」のトレーナーとして、数多くのアメリカ人、中南米諸国出身の選手たちの体をみてきた著者は、『間違いだらけ! 日本人のストレッチ』(森本貴義/ワニブックス)で、「日本人の体は硬くない」と断言している。

 著者によると、多くのアメリカ人が「“しゃがむ”ことのできる日本人の体は、とても柔軟だ」と思っているそうだ。にわかには信じられない話かもしれない。

 大切なのはいまの体を自由に、要するに自分の意のままに操作できるようになることであり、動きの選択肢を多く持てること。

 著者は、このような体のことを“自由度の高い体”と呼んでいる。しかし、元々、体の自由度が高い人はあまりいないそうだ。そこで本書では、自由度を高めるためのストレッチ・メソッドを、たっぷり52個も紹介してくれている。

 このストレッチ・メソッドを毎朝(毎日)意識して15分続けていれば、1か月を迎えるころにはご自分の体の“自由度”のレベルに気づき、さらに“自由度”を高められる状態になっていることでしょう。

 52個ものストレッチがあると、どれから始めるといいかを迷ってしまう人もいるだろう。そんな人のために、第6章では目的別のおすすめストレッチを紹介している。

 たとえばよく眠れない人は、快眠におすすめの18個のストレッチのなかから、自分が好きな3個のストレッチを選んで行えばよい。腰痛がある人は、腰痛解消に効果のある20個のストレッチのなかから5つのストレッチを選んで実践すればいいのだ。

「疲労がとれない人」「よくお酒を飲む人」「手先・足先に違和感がある人」「四十肩、五十肩の人」などのほか、たくさんのカテゴリーが紹介されている。きっとあなたが抱えているテーマにぴったりのストレッチもあるはずだ。

 最初のうちは、こうしたカテゴリーから目的のものを選んでストレッチを行い、慣れてきたらほかのカテゴリーにも挑戦してみよう。

 ストレッチをすることで、毎日何かの刺激を得ることだろう。それは快適なときもあれば、少し引っかかる感じがする場合もあるだろう。そうした反応に気づき、そのときの状態に沿って、体と行動を調整できるようになることが大切なのだ。それこそ、本当に素晴らしい体との関係と言える。

 毎日15分のストレッチを継続すれば、初めはできなかったことが、どんどんできるようになっていく喜びを実感できるはず。「体が硬いからストレッチなんて無理」という先入観を払拭してくれる1冊だ。

文=松田享子