ひとを魅了するプレゼンのひみつ!! “ダイヤモンド・モデル”の輝きとは!?

ビジネス

2018/2/21

『ビジネスは30秒で話せ! 短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術』
(ケビン・キャロル、ボブ・エリオット:著、高松綾子:訳/すばる舎)

 突然ですが、「昨日見たドラマのあらすじを30秒で」プレゼンができますか?

 簡単なようでこれが意外と難しい。プレゼンなんて大げさな、と言うなかれ。自分の考えを、興味深く論理的でわかりやすく構成し伝えることは「プレゼン」にほかならない。
 アポイントの電話、結婚式のスピーチ、ビジネスの場での会議や提案etc.―― エレベーターの中で社長と乗り合わせたとき「最近どう?」と聞かれ、エレベーターが止まるまでの短い間に、社長に自分をプレゼンできますか? あなたはたった30秒で決まる勝負の場で、「ハッキリと簡潔に話し、聞き手にきちんと理解させ、納得してもらうこと」ができる自信がありますか?

「ちょっと苦手かも」と思ったら、『ビジネスは30秒で話せ! 短く、魅力的に伝えるプレゼンの技術』(ケビン・キャロル、ボブ・エリオット:著、高松綾子:訳/すばる舎)に学ぼう。
 魅力的なプレゼンのコツさえつかめば、あなたのプレゼン能力・話す力・伝える力が、たちまちレベルアップすること間違いなし!

■魅力的なプレゼンを構成する“ダイヤモンド・モデル”とは!?

 プレゼンの基本は、

(始め)これから自分が何を話すのかを述べて
(中)それについて話し
(終わり)話し終わったら内容をまとめる

 の順番で話を組み立てることだ。

プレゼンのベースとなるダイヤモンド・モデル

 本書では、この「始め・中・終わり」の流れを、さらに具体的な項目に分け、モデルケースを図のように構成している。本書でダイヤモンド・モデルと呼ぶこの図を見ただけでも直感的にわ かると思うが、具体例で説明してみよう。

◎あるスポーツクラブが入会希望者にプレゼンする場合

(始め・メイン)2018年はワールドカップイヤーですね。
 お子さんがサッカーを始めるなら、ウチのスクールをオススメします。
(中・サブ1)クラブハウスやトレーニング施設が充実しています。
(中・サブ2)プロ経験者からレッスンを受けられます。
(中・サブ3)3歳から15歳まで幅広い年齢に対応しています。
(終わり)ウチのスクールでお子さんにサッカーを始めさせてあげてください。
 まずは、お子さんと一緒に無料体験会に参加してみませんか?

 極論すれば、最初に「結論」をバンと提示し、3つの具体例で説明し、「結論」に戻る――とてもシンプルな構成だ。そして、とにかく短く、自分の言いたいことをしっかり理解してできる限り簡潔に話す――これを実践するだけで、相手はあなたの話を今まで以上に聞いてくれるようになる。

 だが、それだけではまだまだ「普通」のプレゼンだ。もうワン ランク上のプレゼンをするためのテクニックがある。

■より上級なプレゼンのための3つのテクニック

(1)WIIFM=相手のメリットを意識する

 WIIFMとはWhat’s in it for me?=私に何のメリットがあるの? という意味だ。同じ話でも、自分に利益があるように感じるかどうかで、聞き手の関心度が大きく変わる。あなたもイメージしてみてほしい。

◎ある動物園の夜行性動物たちがいる「真っ暗な展示室」の注意書き

(A)動物たちを怖がらせるので、展示場の中で走ったり叫んだりしないでください
(B)動物たちは怖がると隠れてしまうので、皆さんは見ることができません

 どちらの表現が効果的かは、言わずもがなだろう。これがWIIFMだ。

(2)サブトピックは3つ

 サブトピックは3つ挙げるのが良い。実際に世の中には「朝・昼・晩」「過去・現在・未来」「(芝居の)序・破・急」「○○三部作」など、3つに分けたものが多いし、覚えやすいのだ。2つだと少ない感じがするし、4つ以上になれば多すぎて記憶に残りにくくなるし、それぞれの話題が薄まってしまう。

 中には、5項目話さなきゃならない人も、2つしか話すことがない人もいるだろうが、3つに分類する工夫をしてみよう。
 例えば……健康に良い食べ物の話をするときに、5種類の野菜を紹介したい場合、「野菜の色」や「含まれる栄養」「調理方法」など、共通点を見つければ、3つにまとめることが可能だ。5つを3つにまとめるためには、それぞれをより詳細に把握する必要があり、結果的にその情報はコンパクトで濃いものになる。

 また、その3つを提示するときには「第1は……、第2は……、第3は……」など、必ず「順番」を付けるのもポイントだ。

(3)最後に必ずアクションプランを提示する

 メイントピック→3つのサブトピック→結論……の流れで話をした最後には、必ずアクションプラン=「聞き手に何をしてもらいたいのか」を提示しよう。

 会社で営業部長が「最近経費を使いすぎだ」と社員を叱るのなら、「毎月の経費を20%削減しなさい」と数字で示すべきだし、パティシエが弟子に「メレンゲができていない」と叱るなら「ツノが立つように」と具体的に言うべきだ。

 結論を示したことで、話し手は「これから何をすべきか聞き手はわかっているはず」と考えてはいけない。その先にどうしてほしいのかを伝えないと、聞き手は何もしなくてもいいと思ったり 、真逆のことをやって失敗してしまったりすることもありうる。

 プレゼンを向上させるための“ダイヤモンド・モデル”と3つのテクニック、おわかりいただけただろうか? 本書には、ここで紹介した基本だけではなく、「話し方(声の大きさ、トーン、ジェスチャー)」や「質問者への対応方法」など、より実践的な手法が具体例とともに示されている。

 私も、本書で学んだ基本を踏まえて本稿を書いてみたが、上手くプレゼンできているだろうか? 
「“ダイヤモンド・モデル”の詳細を知りたくなった」「本書の著者Kevin&Bobのプレゼンテクニックをもっと知りたい」と思ったあなた。まずは、本書を読んでみよう。そして、魅力的なプレゼンで活躍していただきたい――とアクションプランを示したところで、私の話を終わります。

文=水陶マコト