落ち込んだ時、元気になりたい時…辻仁成氏の“立ち直る”メッセージで前向きに!

暮らし

2018/3/18

 人間誰しも落ち込むことはあるものだ。そんな時に立ち直る力をくれるのは「言葉」である。人によって必要な言葉は違う。厳しい言葉を求める人もいれば、優しい言葉を欲する人もいる。特に、近い存在の人からのメッセージには特別なものがある。

 作家・ミュージシャンなど多岐にわたり活躍する辻仁成氏が、自身の息子へ送った言葉を集めた1冊がある。それが『立ち直る力』(辻仁成/光文社)だ。本書は、どこからでも読めるように編纂してあるので、ページをパラパラめくって自分に当てはまるメッセージを味わうことができる。

 今回はその中からメッセージをいくつか紹介する。

生きちゃう
するな、と言われてもしちゃう。待つな、と言われても待っちゃう。
苦しむな、と言われても苦しんじゃう。忘れるな、と言われても忘れちゃう。
慌てるな、と言われても慌てちゃう。悲しむな、と言われても悲しんじゃう。
笑うな、と言われても笑っちゃう。
生きるな、と言われても生きちゃう人間、万歳!

 人間は自分の心をコントロールしたがるが、全ては制御できない。感じるものは感じるし、考えるものは考えてしまう。それは自然なことだ。

「生きるな」と言われても「生きたい」と感じるように、たとえ泥臭くても、そのままの自分でやっていこう。

世界にひとり見つけられたら
一緒にいて楽しい人、なんでも話せる人、笑顔が素敵な人、
そこにいない人の陰口を絶対に言わない人、
たまに助言してくれる人、頼り甲斐のある人、嘘をつかない人、
ちょっと熱血な人、裏切らない人、なぜか波長の合う人、
なぜか会いたくなる人、
そういう友達をこの世界にひとり見つけられたら幸せになるね。

 出会う全ての人に好かれるというのは無理な話だ。どんなに良い人でも、それをつまらなく思う人はいる。

 だから、お互いに大切にしあえる存在に集中して、そこから思いやりやくつろぎを感じよう。相手の尊さに気づき、人生における大きな充足感を味わうことができるだろう。

自分を気にしないでいけたら
まわりが気になる?
本当はまわりを気にしている自分のことが気になっているだけだったりする。
結局、自分なんだ。
自分がどう思われているかが気になるわけで。
自分を気にしないでいけたら、まわりも気にならないんだけど。

 自分を一番気にしているのは自分、という話である。たしかに、自分が自分を気にしないでいけたら、心配する物事の数がぐっと減り、とても自由な気持ちになるだろう。それを実行するのはやや難しいように思えるが、理想として持っていて損はないだろう。

 いかがだったろうか。さまざまな言葉が綴られた本書で、あなたの気に入るメッセージをぜひ探してほしい。

 最後に、逆に息子から辻氏に向けられたというメッセージをご紹介して終わりにしたい。

成功は、楽しんでいる人に生まれる
息子くんが起きてきて、
「パパ、成功する人って、成功したいと思わない人なんじゃないかな?」といきなり言いました。
「成功って、野心丸出しで目指すもんじゃなくて、
誰よりもそのことを楽しんでいる人のところに生まれる力なんじゃないかな」
どうやら、ユーチューバーのことみたいですが、ご名答!

文=女生徒