いつもの卵料理をもっとおいしく! 知っていると便利、上手に使いこなすための“卵専門”レシピ本

食・料理

2018/4/5

『安うま食材使いきり!vol.17 卵使いきり!』(レタスクラブ編集部/KADOKAWA)

 安くて栄養たっぷりの食材、「卵」。卵はたんぱく質や脂質、ミネラルやビタミンがバランスよく含まれており、「完全栄養食品」と呼ばれている。また、昔は「コレステロール値が上がるから1日1個」とか言われていたが、近年はそういった心配もないと医学的に説明されており、卵好きとしてはうれしい限りだ。

 そんな卵をより楽しむための卵専門レシピ『安うま食材使いきり!vol.17 卵使いきり!』(レタスクラブ編集部/KADOKAWA)が、レタスクラブの大人気シリーズである「安うま食材使いきり!」シリーズから出版された。本書には、基本的な卵レシピはもちろんのこと、「こんな使い方があったのか!」「やってみたい!」と思うような、ちょっと変わった使い方も掲載されている。そこで、実際にいくつか作ってみた。

■「麻婆卵」(P.11)


 1つめは、麻婆豆腐でも茄子でもない、「麻婆卵」。油大さじ2を入れたフライパンを熱し、傾けて油が溜まったところに卵を入れて、混ぜながら炒めて一旦取り出す。再びフライパンに油を熱し、ひき肉、長ネギ、にんにくを炒めて、豆板醤、酒、砂糖、味噌、水、醤油を加えて煮立たせる。あとは水溶き片栗粉でとろみをつけ、万能ねぎと炒めた卵を加えて炒め合わせれば完成。好みで山椒をふっても美味しいとのこと。

 麻婆に豆腐でも野菜でもなく卵を合わせるというのは初めてだったが、麻婆に卵の旨みがプラスされ、しっかりと奥行きのある味に仕上がっていた。ボリュームもあるので、忙しい日の晩御飯にもぴったり。

■「いかとごぼうのおかずチヂミ」(P.29)


 2つめは、具だくさんのチヂミ「いかとごぼうのおかずチヂミ」。

 斜め切りにしたごぼうに、小麦粉、片栗粉、水で作った生地を3/4加えて混ぜ、油を引いたフライパンで焼く。その上に万能ねぎ、下処理をして食べやすく切ったいか、残った生地に卵を混ぜたものをのせてひっくり返し、火が通ったら油を少し加えてカリっとさせて完成。酢醤油に一味唐辛子を加えたものをつけて食べる。

 ごぼうのシャキシャキとした食べ心地、いかのまた違った噛み応えがあり、満足感の高い一品。具だくさんなので、チヂミを食べているというよりおかずを食べている感覚に近い。ラー油や豆板醤ではなく一味唐辛子にすることで和食に近い味になり、ごぼうの味を引き立てている。

■「チーズちくわのロール卵焼き」(P.38)


 最後は、コロッと可愛い「チーズちくわのロール卵焼き」。最初にちくわの中にスライスチーズをつめ、軽く小麦粉をふっておく。油を引いたフライパンに塩と砂糖を加えた溶き卵を一部流しいれ、ちくわを置いて巻いていく。卵を3~4回に分けて加え、巻き付ければ完成。……なのだが、筆者は卵焼きは甘くしない派なので、砂糖と塩を本だしと薄口醤油に変えた卵液で作ってみた。

 チーズとちくわ、そして卵と出汁、醤油と旨みたっぷり。ご飯だけでなくパンとも相性が良く、おつまみやお弁当のおかずとしても重宝しそうな味になっていた。材料も少なくすぐできるので、これはぜひとも定番にしたい。

 ちなみに、本書のレシピは卵が何個必要なのかがイラスト付きで分かりやすく描かれており、残っている卵の数からメニューを決めることもできる。たまにある、「思っていたより卵が必要だった」なんて事態も避けられるのは有難い。

 この『安うま食材使いきり!vol.17 卵使いきり!』には、他にもエビチリならぬ「卵チリ」や「肉巻きゆで卵の照り焼き」、様々な種類の「漬け卵」など、卵好きなら試したくなる美味しそうなレシピが50種類以上載っている。これで350円(税別)なのも本書の魅力だ。卵をもっと活用したい、美味しい食べ方が知りたい、という人に、ぜひ本書の卵レシピを試してみてほしい。きっと新しい卵料理に出会うことができる。

調理・文=月乃雫