“若見え”のポイントは「食」 アンチエイジングに効く食材と料理法がここに!

暮らし

2018/4/8

『老けない人はこれを食べている』(牧田善二/新星出版社)

 いつまでも若く見られたい。そう考えている人は男女を問わず多いはず。若さを保つためにジムやエステに通ったり、テレビや雑誌で紹介された健康法やダイエットに取り組んだりという人も多いだろう。

 そんな方々にぜひ注目してもらいたい1冊が『老けない人はこれを食べている』(牧田善二/新星出版社)だ。糖尿病専門医であり、アンチエイジングの専門医でもある牧田善二氏が、見た目も、体のなかも若く、健康でいるための食事についてわかりやすく解説してくれる。その内容は「毎日の食事を楽しみながら、今よりも若返りたい」という欲張り派には見逃せないものだ。

■老化の元凶「AGE」が食事とともに体のなかに入ってくる!

□から揚げ、トンカツなどの揚げ物が好き
□生野菜を食べることが少ない
□喫煙者である、または喫煙者だった
□健康診断で糖尿病、血糖値が高めだといわれた

 これらの質問に「Yes」と答えた方はご注意を。自分では「若いほうだ」と思っていても、体のなかから老けてしまう要素がいっぱいかもしれない。

 老化の原因として多くの人が思い浮かべるのは「酸化」だろう。体内の活性酸素によって細胞が傷つけられ老化していくことは、健康や美容に関心のある方なら知っているかもしれない。

 近年の研究の結果、その酸化よりも悪い影響を及ぼすことがわかったのが「糖化」。酸化が体内の「サビ」ならば、糖化はわかりやすくいうと「コゲ」。この糖化によって体内で大量に作られる悪玉物質が「AGE」だ(日本語だと少し堅苦しいが「終末糖化産物」)。このAGEが体のなかに溜まることで、全身のあらゆるところで老化をはじめさまざまな害が引き起こされるのだという。

“老化の元凶”ともいえるAGEは、毎日少しずつ体内の化学反応で生まれてくる。それに加えて、食べ物にも含まれている。身近なところでは、こんがりとおいしそうな焼き色のついたもの、たとえばから揚げ、パンケーキ、タコ焼き……これらは要注意だという。AGEの量は食材に含まれている量だけでなく、調理方法や食べるタイミング、食べ合わせによって大きく変化する。そのため、正しい知識を持って毎日の食事を工夫している人とそうではない人とでは、老化の進行速度に大きな差がつくというのは想像に難くないことだ。

■どんな食材を、どうやって食べればいいのか?

 ちょっと心配になってきたところで、実際に若さを保つための食材として、本書2章ではワイン、野菜、肉、魚介などざっと30種の食材を挙げ、それぞれの特徴、健康への効果、効果的な食べ方などを細かく丁寧に解説している。いくつか例にとって紹介してみよう。

【ワイン】
○赤ワイン・白ワイン共通の特徴

 抗糖化・抗酸化成分が豊富に含まれているので、AGEを減らすことが期待できる。
○赤ワインの特徴
 抗酸化作用の強いポリフェノールがたっぷり含まれている。
○白ワインの特徴
 悪玉菌をやっつけて腸内環境を整える酒石酸やリンゴ酸など有機酸をふんだんに含み、大腸がんを予防する効果が期待できる。
○注意点
 少量だが糖質を含むので、辛口がおすすめ。グラス1~2杯の適量を守ること。同量の水と一緒に飲むと、アルコールを体内に残すことなくアンチエイジング効果を取り込める。効果と値段は無関係なので、安いワインでもOK。

【ごま】
○ごまの特徴

 ごまだけに含まれるゴマリグナンは、セサミンなどを含む抗酸化物質の総称。活性酸素が作られやすい肝臓まで届くため、アンチエイジングに加えて肝機能回復効果も期待できる。
○注意点
 皮が堅く消化が悪いので、炒りごまのように加熱するほか、すりごま、練りごまにすると吸収率がアップ。ブロッコリーとの組み合わせがおすすめ。

 各食材は、写真やイラストとともに「抗糖化」「抗酸化」「がん予防」「血液サラサラ」などの効能がアイコンで表示されているのでわかりやすい。さまざまな食材が持つ「若さを保つための効果」をしっかりと理解し、毎日の食事に取り入れたいものだ。

 3章では「老けない人が知っている9のルール」と題して、食事以外の日常生活にも及ぶ心がけたいこと、絶対にしてはいけないこと、習慣にしたいことを解説している。

□適量のお酒はむしろおすすめ!
□スイーツだって食べていい!
□食べる順番はこんなに大事だった!

 などなど、どのルールも興味深いもの。ぜひこちらにも注目してもらいたい。

 見た目も体のなかも年齢相応に老けていくのはしかたのないこと。でも、ただあきらめてしまうのではなく、いくつになっても年齢よりも若く見られ、体も健康的でいたい。そう考えるあなたに読んでもらいたい1冊だ。

文=井上淳