あなたの子どもは大丈夫!? 新しい学習指導要領で求められる「ことば力」

出産・子育て

2018/4/14

『「ことば力」のある子は必ず伸びる!』(髙取しづか/青春出版社)

 東京オリンピック・パラリンピックイヤーとなる2020年度に、新しい学習指導要領が小学校で全面実施となる。教育において、子どもたちに備わることが期待される力が変わりつつある。

『「ことば力」のある子は必ず伸びる!』(髙取しづか/青春出版社)は、新しい学習指導要領において、「自分で考えて、うまく伝えられるチカラ=『ことばのチカラ』」が特に重要になってくる、と強調する。

 すでにグループワークやプレゼンテーションなど、アクティブラーニングを意識した学習が取り入れられている教育現場は珍しくない。本書は、自ら論理的に考え、発言することができる子どもとできない子どもの差は、2020年以後、ますます広がると予想している。そして、「ことばのチカラ」は、親子の対話を重ねることで高められる、とも述べている。

 子どもの将来のためにも親子の絆を深めるためにも、「ことばのチカラ」を高める本書のメソッドを家庭に取り込んでみるといいかもしれない。

 自分の気持ちや考えを積極的に表現できる「自己主張力」を持つ子どもは、「自尊感情」も比例して高いという。自分をうまく伝えることで、自分への自信が生まれるからだ。そして、自分の気持ちを上手に伝えられる子どもは、気持ちを表すことばの数が豊かだ、としている。

 本書によると、語彙を増やす基本は、まず読書にあるという。しかし、ただやみくもに数を読めばいい、というわけではないらしい。語彙力をつけるのに向いている本がある。

フィクションよりノンフィクション作品が効果的という調査結果があります。フィクションの単語数が3万語、専門用語のあるノンフィクション作品は5万語と用語数の差があるからです。

 子どもにとって内容が難しすぎず、しかしやや読書に負荷がかかる程度のノンフィクション作品が、語彙力強化に良さそうだ。

 また、前述のとおり、親子の会話を通して語彙力強化を目指す方法も紹介している。次のように、日常生活の中に「表現ゲーム」を取り込んでみよう。

たとえば「美味しそうな唐揚げ」がここにあるとします。美味しいの表現を、それぞれに言ってみるのです。
「ほっぺが落ちちゃう〜」「世界一美味しいね〜」「皮がパリパリで中はジュワー。たまりません!」「デリシャス!」などと、親子で美味しい気持ちを表現してみると、美味しいの表現が増えてきます。

 親子で散歩中に「かわいい犬」を見たら「かわいい」に替わる言葉で表現してみる、というように、「表現ゲーム」の応用は無限に考えられる。

 このゲームを通して、表現することが楽しくなった子どもは、自然と自己表現できる「ことば力」が高まっているはずだ。

文=ルートつつみ