あなたの年収も6倍になる? 好きなことをネットで発信してお金を稼ぐ方法

ビジネス

2018/4/15

『「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる』(立花岳志/サンマーク出版)

 情報社会の変化は私たちの生活に大きな変革をもたらした。情報を受け取るだけでなく簡単に発信できるようになり、誰もが好きなことでお金を稼げる時代になったのだ。こう説くのは、『「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる』(サンマーク出版)の著者である立花岳志さんだ。

 38歳のときにブログを始め、そのブログ歴3年で脱サラするまでに成長。その後7冊の書籍を出版し、セミナー運営やコンサルタントなどの活動も始めた結果、サラリーマン時代よりも世帯年収は6倍に跳ね上がったという(立花さんの奥さんも同様の活動をしている)。具体的に金額をいえば年収5000万円だそうだ。

 うーん、妬ましくてしょうがない。

 本書では立花さん自身の経験を元に、好きなことでお金を稼いで幸せに生きる方法を提案しているので、エッセンスを少しご紹介したい。

■あなたの趣味が「価値を生む情報」になるかもしれない

「早く私の年収も6倍にしてくれ!」と急かす人のために、その極意をズバリお伝えすると…ブログを始めることだ。

「ブログ? いやー、ムリっしょ」という声が聞こえてきそうだが、もう少しだけ話を聞いてほしい。

 今やスマホを持っていない人はごく少数だ。そのスマホを通じてSNSを利用すれば簡単に情報発信でき、そのコンテンツは世界中の人が見ることができる。つねに視聴者や読者向けに情報を発信し続けているマスメディアとなんら立場は変わらないのだ。

「じゃあなんで私の発信はお金に変わらないのか」というと、発信の広がりが友達や知人との交流にとどまっているからだ。自分の知らない第三者に「この情報は価値のあるものだ!」と思わせたとき、私たちはマスメディアと同じ立場になり、その情報がお金を生むようになる。

 では、なぜ好きなことがお金になるのだろう。また、どうやれば好きなことをお金に変えることができるのだろうか。たとえば、あなたの趣味が「うどん屋巡り」だったとする。毎月のように全国に飛び回り、日本中の美味しいうどんを知っていて、その情報を毎回SNSで報告しているとしよう。立花さんにいわせれば、これだけで十分にブロガーの素質を備えている。なぜならば、ほとんどの人は全国のうどん屋を知らないし、多くの人はその情報を知りたいと思っている。うどんに限らず、どんな「趣味」でもそれを極めて発信し続ければ、その情報には必ず価値がつく。これが立花さんの説く「好きなことでお金を稼ぐ」方法だ。その手段がブログなのだ。

■その道の専門家であることをアピールする

 ここまでは基本の話だった。この他「自分をブランディングすること」「アクセス数をアップさせる方法」「SNSとブログの上手な連携」などなど、ブログを始めたら絶対に知っておきたいテクニックが続くが、今回は割愛して少し話の角度を変えてみたい。「自分が発信した情報は、他人にどう見られるか」についてだ。

 念頭に置きたいのは、ブログのアクセス数を増やすことがゴールじゃないということ。その先には書籍化の話やセミナー・講演会の出演、さらにはマスメディアからの取材などもある。これを達成するためには、その道の「専門家」であることをアピールしなければならないのだ。

 先ほどの例でいえば、「日本全国のうどん屋を知り尽くした人物」として自分を世間に知らしめる必要がある。そうすれば、「うどん屋のことはあの人に聞こう」と評価されてメディアから取材が来たり、セミナーや講演が満員になったりする。だが、専門家を目指しているのにもかかわらず、「うどんの早食いをしました!」という記事を上げているようでは、「ブログを始めるために紙とペンを買ってみた!」くらい見当違いなことになってしまう。

 有名YouTuberや人気ブロガーの投稿がおもしろくて、ついつい自分もマネをしたくなってしまうが、まずは発信した情報が受け手にどんな影響を与えるのか「客観的」に考えながら記事を更新しよう。……といいつつ、ライター活動を生業にする私も頻繁に道を誤っているので、こればかりは「続けながらコツをつかもう」という補足の文も添えたい……泣。

■私たちが目指す「本当のゴール」とは何か

 最後にこんな話も紹介したい。私たちの本当のゴールは、ブログでお金を稼ぐことではなく、幸せな人生を歩むことのはずだ。立花さんのセミナーに来る人々は、みんな「ワクワク」や「好き」を大切にしている人ばかり。決して損得勘定に左右されない自由な人生を歩んでいるという。この話を聞くと、ギスギスした雰囲気の漂う現在の日本とは別世界のように感じる。

 なぜこのように生きられるかというと、自分の「好き」を発信し続けたからだそうだ。というのも、「自分自身」を発信するには、発信するための「軸」が必要になる。たとえば、「私はうどんのココが好きだから、こうやって全国を巡っています!」という信念やコンセプトだ。このためには「自分は何が好きか?」「なぜ好きなのか?」という問いかけがつねに必要だろう。

 これは「自分は何者か?」「人生で何をしたいか?」という自問につながる。自分自身への問いかけができ、その答えを導き出せた人ほど、他人の意見に惑わされずに自分の人生が生きられるのだそうだ。

 ブログでお金を稼ぐ方法を説いているかにみえる本書だが、読み進めると立花さんはこのポイントを主張したかったのではないかと痛感する。私たちはつい「金持ちになりたい!」と安易な願いを持ちがちだが、大金を抱えても心が満たされない人はいる。「幸せを手にした実感がない」ことほど不幸なことはない。

 好きなことでお金を稼ぐことは素晴らしいことだ。だが、それより大切にしなければならないことがある。その答えを見つける1つの方法として、ブログという手段があるのかもしれない。

文=いのうえゆきひろ