大ヒット、愛猫家必読シリーズ! 海辺の町に滞在した“通い猫”のハートフル物語

文芸・カルチャー

2018/6/17

『通い猫アルフィーと海辺の町』(レイチェル・ウェルズ:著、中西和美:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)

 猫といると、自分は猫を飼っているのではなく、猫に飼われているのだと実感させられる。彼らはいつだって自由気まま。ふわふわのシッポを揺らしながら、あっちにいったり、こっちに来たり…。気まぐれなその存在に、私たちはもてあそばれている。こんなに私たち人間は猫のことを愛しているというのに、猫は知らん顔。一体何を考えているのだろうか。少しでも私たちのことを思ってくれていたら、これ以上の幸せはない。

 そんな猫を愛し、猫に悩まされるすべての人にぜひとも読んでほしい物語がある。レイチェル・ウェルズの「通い猫アルフィー」シリーズは、猫が世界を変えるハートフル猫ストーリー。灰色猫・アルフィーが複数の家を行き来する「通い猫」として周囲の人々を幸せにするこの物語は、猫好きを中心に大きな話題を呼び、増刷を重ねている。シリーズ第4作である最新刊『通い猫アルフィーと海辺の町』(中西和美:訳/ハーパーコリンズ・ジャパン)にも注目が集まっている。

 第1巻では、おばあさんの飼い主を亡くしたアルフィーがクレアたちの通い猫となって悩みを解決し、第2巻では、初めての恋を経験したアルフィー。第3巻では初恋相手との辛い別れを経験しつつも、薄茶と黒の縞の子猫・ジョージという新しい仲間を得た。最新刊では、アルフィーは“旅猫”になる!? なんでも、クレアが幼少期に過ごした海辺町の家「海風荘」を、通い先の家族みんなの別荘にすることになったのだという。家族みんなで夏のあいだ「海風荘」に滞在することになり、同行したアルフィーとジョージの2匹も青い海に大はしゃぎだ。

 が、せっかくのバカンスも手放しで楽しめるものとはならない。その大きな理由には、隣人・アンドレアの存在がある。アンドレアは、クレアたちをなぜか町から追い出したいらしい。「海風荘」を買い取るとまで言う彼女の本当の目的は何なのか。せっかくの別荘での滞在がこのままだと散々なものになってしまう…。そんな時、アルフィーは家族たちを救うべくまたもや奇跡を起こそうとする。

 猫視点で書かれたこの本は、読めば読むほど、猫の本当の気持ちが分かる気がしてくる。アルフィーは、とことん家族思い。クレアたちが楽しいひとときを過ごせるようにと周囲に目を配り、人間たちのためにできることに奮闘する。その一方で、子猫のジョージはマイペース。クレアたちと対立するアンドレアに飼われているペルシャ猫・シャネルに恋をして、彼女を追いかけ回し、暴走してはアルフィーを困らせる。そんな2人(?)の可愛らしさ、愛おしさにあなたも悶絶するに違いない。ページを開けば開くほどにますます猫が好きになる自分に気が付くだろう。

 猫に受け入れられることより心があたたまることは、人生にはそうない。アルフィーに出会えた家族はなんと幸せなことだろうか。だが、もしかしたら、あなたの愛猫も、あなたに対してアルフィーのようなこんなにもあたたかい思いを抱いているのかもしれない。

 今、ハーパーコリンズ・ジャパンでは、〈通い猫アルフィー〉シリーズ〉を一緒に盛り上げてくれる応援団“ニャンバサダー”を募集中(http://www.harpercollins.co.jp/alfie/)。抽選で10名様に最新刊とオリジナルグッズが当たるので、ぜひ愛猫とともに応募してみてほしい。また公式instagramも猫好きにはたまらないから、一度、覗いてみてはいかがだろうか。

     

 アルフィーには世界を変える力がある。そんなアルフィーを見て育ったジョージもまたどこかアルフィーに似てきて…。新たな町での新たな出会いと、ささやかな奇跡。この物語は、すべての猫好きにぜひ読んでほしい心あたたまる作品。疲れた心を癒すのにこれ以上の物語はない。

文=アサトーミナミ