超能力者でも霊能力者でもない、新しい“特異体質”を持つグウタラ所長!?

ライトノベル

2012/3/11

祝もものき事務所

ハード : PC/iPhone/iPad 発売元 : 中央公論新社
ジャンル: 購入元:電子文庫パブリ
著者名:茅田砂胡 価格:648円

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アリバイもある、目撃者もいる、物的証拠もある。やり手の弁護士もお手上げ状態。殺人の容疑をかけられた弟の冤罪を証明するべく、江利が訪ねたのは、やる気も根性も能もない、ぐうたら所長・百之喜(もものき)の事務所! 人間としてもダメダメな彼が、一体どうこの事件を解決するというのか―?

最近はエンタメ色の強いミステリーが流行っていて、その中では特に、主人公に特殊能力のあるものが多くあります。霊能力とか超能力とかですね。そんな中で、百之喜の“体質”にはびっくりしました。もう、よくこんな設定思いついたな! って感じですね。今までの殆どのミステリーであった矛盾を、むしろ味方につけてしまうなんて、作者さんの目の付け所に感服しました! その発想はなかった! “体質”は、読んでからのお楽しみです(笑)

しかも、その“体質”だけが新しいのではなく、謎解きをして行くと共に出てくる出てくる、“奇天烈な一族”をめぐる身の毛もよだつ新事実! 「え、え、うそ、まさかそんな!」と、画面をタップする指が進む進む! 内容が濃いぶん登場人物が多いので、名前と性格を覚えるのが大変でしたー。その変わり面白すぎて、2回も読み返しちゃいましたけど(笑)

主人公、桃太郎(百之喜)を中心に、計算天然な格闘家のイヌ(犬槙)、仕事経験豊富な舞台役者のサル(芳猿)、やり手弁護士のキジ(雉名)、天才ハッカー兼公務員のオニ(鬼光)、そして百之喜の手綱を握る秘書、凰華。このお供達が協力し、“能無し”所長の仕事を解決していきます。秘書以外の四人は百之喜の幼馴染で、仲の良さが見ていて微笑ましいです。がっつりミステリー&サスペンスなのに、ところどころにドタバタコメディや萌えが散りばめられていてうれしいです。

ちょっとばかりミステリーが苦手な方(私)でも、すっごく楽しめました! 推理も何もないこんな探偵モノ、読んだことがない! 全く“新しい”ミステリーです。


「何でも無罪にしてくれる」と噂される調査事務所

モンスターペアレントもびっくりの主張。けれど「卓ちゃんは悪くない!」(笑)

所長である百之喜は探偵ではないという。彼の正体は―?