大人も子どもも夢中になれる! Eテレの人気番組『デザインあ』初のヴィジュアルブックが登場

エンタメ

2018/8/17

『デザインあ かくほん』
(NHK「デザインあ」制作チーム/金の星社)
『デザインあ みるほん』
(NHK「デザインあ」制作チーム/金の星社)

 身のまわりにあるモノを「デザイン的視点」でとらえなおし、デザインの面白さを視聴者に伝えるNHK Eテレの番組『デザインあ』をご存じだろうか。斬新な映像と音楽(コーネリアスが担当)によって作り出される不思議な世界は、子どもはもちろん大人をも魅了し、2011年の放送開始以来、高い人気を誇っている注目のコンテンツである。

 その初の公式ブックが今年、2冊相次いで刊行された。『デザインあ かくほん』(金の星社)と『デザインあ みるほん』(同)だ。気になるその内容を簡単に紹介してみよう。

『デザインあ かくほん』は、番組から生まれた初のアクティビティブック。ページを開くとさっそく、デザイン的思考をはぐくむためのユニークな課題が目に飛び込んでくる。

 六角形の枠を使って、傘やカメ、サイコロなどを描いてみる「いろいろろっかっけい」。

 身のまわりにあるスイッチを描いてクイズを作る「スイッチクイズをつくろう」。やさしい、こわい、広いなどの気持ちを2色で表現してみる「いろであらわそう」などなど、思わずトライしてみたくなるワークがいっぱいだ。

 さっそく3歳の子どもと一緒に、色エンピツ片手に取り組んでみた。

 いろんな丸いものを描いたり、同じ形を重ねて模様を作ったり、という手作業もあらためてやるとなかなか難しい。5円玉やトランプの絵札など、いつも見ているものを見ないで描く「脳内デッサンあ」のコーナーには苦戦させられた。「かくことは よくみること かんがえること つくりだすこと」という本の帯のキャッチコピーに深く納得。「いろであらわそう」のような課題はやはり、頭が固くなった大人より、子どものほうが大胆な発想ができるようだ。

 それでも真剣にページに向かっていると、普段仕事で使っているのとまるで違う思考回路が、活性化していくのがよく分かった。日常にあるものをよく観察し、それをちょっと違った角度で眺めて、新しいものを生み出す。そんなデザイン思考の基本が、わくわくの経験とともに身につけられる本である。

 子どもと思いっきり本を汚して楽しむもよし。アートブック然とした造本なので、ちょっとした贈り物にも最適だろう。本のページが「ノド」の部分までしっかり開く「コデックス装」で製本されているのも嬉しい。

 一方の『デザインあ みるほん』は、番組の名場面を追体験できるヴィジュアルブックだ。醤油差しやグラスが美しく並んだ「くらべてみる」、落ちてきた段ボール箱が意外な壊れ方をする「思ってたんとちがう」など、見ることの面白さをあらためて堪能できる。

 7月19日からは東京の日本科学未来館で、番組のコンセプトを全身で体感できる展覧会「デザインあ展」もスタートした。この夏休みは公式ブックとイベントで、「デザインあ」の世界に深く飛び込んでみてはいかがだろう。

文=朝宮運河