幼い子どもが熱中症になったら——あなたはきちんと対処できますか?

出産・子育て

2018/8/27

『小児科医ママの 子どもの病気とホームケアBOOK』(森戸やすみ/内外出版社)

 幼い子どもってなにかと体調を崩しがちですよね? それは子どもの呼吸器や消化器、循環器が成長の途上にあって、少しずつ大きくなっていっている証拠。ところが、子育てに慣れない新米ママやパパだとお家で看病するべきかお医者さんに診てもらうべきかの判断に迷うものです。

 そこで本稿では、子どもの体調不良と向き合う上での「困った!」に対処するためのハウツー本『小児科医ママの 子どもの病気とホームケアBOOK』(森戸やすみ/内外出版社)を紹介しようと思います。本稿では、夏場に多くなりがちな子どもの体調トラブルを中心に見ていきましょう。

■あせも予防に「自然の風がいちばん」はウソ!?

 この季節に子どもの体調について気になるのがあせも。昔は、あせも予防のためであっても「子どもにはクーラーの風を当てちゃダメ」、「自然の風で涼むのがいちばん」などと言われていましたが、今はどうなのでしょうか。結論から言うと、子どもをクーラーの効いた部屋にいさせてあげるのが無難。というのも、昔と違って今は真夏になると当たり前のように気温が30度を超え、涼しい自然の風はめったに吹かないからです。

 大人のみなさんにとっては快適な温度だったとしても、子どもは暑がっていることも。クーラーの効いた部屋にいるからといって、子どもが暑がっていることに気が付かないと、やはりあせもを発症してしまうことがあります。ひどくなったら病院に連れて行くのがいちばんですが、初期症状は自宅でも抑えることができます。そういった場合には、こまめにお肌の汗を洗い流してあげることが大切なのだとか。あせもをほったらかしにしておくと、ひどい場合にはとびひになる可能性もあるので注意しましょう。

■子どもの熱中症には要注意!

 暑い夏にもうひとつ気になるのが熱中症。特に幼い子どもは中学生や高校生、大人などと比べると、体温の調節機能が未熟なので熱中症にもかかりやすいと言われています。そんな子どもが暑さでめまいや気持ち悪さを訴えてきたらどうすればよいのでしょうか。

 対処法は基本的には大人と同じ。涼しい場所に移動させ、衣服がきつい場合はゆるめてラクにさせてあげましょう。めまいや気持ち悪さを訴えている場合は熱失神の一歩手前まできていることがあるので、頭を低くし足を少し高めにしてあげることが重要。

 水分補給は水だけでなく塩分も一緒に取るようにすることが大切です。この際、経口補水液があればそれを摂取させ、ない場合は水と塩を一緒に取らせること。スポーツドリンクは塩分が少なめなので不向きです。

 こうした応急処置を施してもなお子どもがキツそうだったら(うわごとを言ったり、熱が上がってきたりしたら)、すぐに小児科に連れて行きましょう。“熱射病”という非常に危険な状態に陥っている可能性が大いにあるからです。

 ここまで、本書に即して夏に起こりやすい子どもの体の不調とその対処法についてみてきました。本書には夏だけでなくほかの季節に特有の病気や1年を通して気をつけたい事柄についても、その症状と対処法がうまくまとめられています。子どもの体調トラブルについての基本的な事柄はだいたい網羅してありますから、子どもの体調に何か変わったことがあったら本書を開く、といった使い方をしていただきたいものです。

文=ムラカミ ハヤト