学校では教えてくれない文章力、どうやったら身につく? マンガで文章の書き方を学ぼう

出産・子育て

2018/9/17

『学校では教えてくれない大切なこと23 文章がうまくなる』(関和之:画/旺文社)

 先日実家に帰ったときに、わたしのいとこが小学5年生のときに書いた作文を偶然見つけた。その作文には大きな“はなまる”がついていたが、よく読んでみると誤字や言葉づかい、句読点のうち方の間違いが散見された。当時のいとこの文章能力のなさを非難しているのではない。文章の書き方は習っている途中だし、ふつうの小学5年生の語彙はそれほど多くないことをわたしもよく知っているからだ。

 問題なのは、それを添削した先生ではないだろうか。もしも、あちこちに見られる間違いを見過ごしてしまっていたのならば、それは学校の先生を含めた大人の文章力もまた危ういことにつながる。大人でも満足に意味のとおる文章を書けないのではないか…と感じていたときにたまたま見つけたのが、『学校では教えてくれない大切なこと23 文章がうまくなる』(関和之:画/旺文社)だ。本書ではマンガ形式で文章の基礎を学べるので、文章をうまく書けないがきちんと意味のとおる文章を書きたいと悩む大人のみなさんが読むのにもよし、いまのうちに文章力を鍛えておきたいお子さんと読むのもよしの1冊である。

■伝わる文章を書くためには練習が必要…でも何を書けばいいの?

 意味のよくとおる文章とは、“てにをは”や言葉の間違いがなく、客観的な事実と自分の意見がきちんと明確に分かれている文章をいう。こうした文章がうまくなるためには、やはり鍛錬が必要だ。だが、いったいどんな練習をつめば、うまい文章が書けるようになるのだろうか?

 本書によると、いちばん簡単にできる練習は、日記をつけること。日記をつける際には、その日に起こったできごと(事実)とそれについての自分の考えや感想(意見)を整理して書き記すことが必要だ。これに注意しながら“てにをは”や言葉づかいにも気を配れば、きっと文章が少しずつ上達するだろう。

 また、日記を書くことの効用はただ文章がうまくなることだけではない。日記の内容が毎日同じになってしまわぬように日常に変化を見つけなければならないので、観察力も同時に鍛えられるというメリットがある。

■次のステップ、読書感想文を書いてみよう

 日記である程度文章を書くことに慣れてきたら、次は読書感想文を書いてみよう。読書感想文を書く作業では、日記を書くときに必要な技術のほかに、本のあらすじをまとめる力や、心に残ったこととその理由を文字に起こす力、さらには文章のはじめ・中心部分・結びをしっかり構成する力も必要となる。

 読書感想文の基本的な構成では、はじめの部分で本を読んだきっかけやあらすじをまとめ、中心部分では心に残ったこととその理由を書くとよい。本を読んでいる途中で心に残った箇所を忘れてしまわないよう、付箋に自分のコメントなどを書いて、そのページに貼っておくといいかもしれない。中心となる部分にある程度ボリュームをもたせることができたら、最後に本の全体から分かったことや感じたことなどをまとめて締めくくろう。

 本稿では本書の内容から、日記と読書感想文の書き方について主に取り上げたが、語彙力の鍛え方や文章を読みやすくするルール、たとえを使った表現法など、文章についてもっと知り、書く力を磨いていきたいという人にもぴったりだ。本書を用いて、お子さんと一緒に、そして会社や学校には内緒でこっそりと文章力を鍛えてみてはいかがだろうか。

文=ムラカミ ハヤト