収入が増えなくても貯金が増えるヒミツ。夏の出費が痛かった人は必見!

ビジネス

2018/10/9

『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(大上ミカ/リベラル社)

 夏は、お休みで旅行や帰省で出かけたり、ローンのボーナス払いがあったりとお金をたくさん使いがちだ。そんな夏も終わり出費もひと段落したところで、貯蓄について少し落ち着いて考えたいと思っている人もきっと多いことだろう。そこで本稿では『収入が増えなくても貯蓄が2倍になる方法』(大上ミカ/リベラル社)を紹介しようと思う。

 本書は、貯金を増やすことについてステップを分けて、心構え・現状把握・計画の立て方・コストカット・投資の有効な使い方などの観点から、そのタイトル通り収入アップがなくても、無理なく貯蓄を増やす方法をみなさんに伝授する。その際、一般的な社会人をモデルにした登場人物が、実際にありそうなシチュエーションの中で、家計についての種々の問題を解決していくというかたちをとっているので理解に困らないのが特徴だ。

■“めちゃ貯める”ための準備:現状把握をし直そう

 みなさんは、“月単位”で家計簿をつけ現状を把握しているという方がほとんどなのではないだろうか。「今月は飲み会が多くて交際費がかさんじゃった。来月は交際費を抑えよう」といった感じだ。たしかにこれでも十分やりくり上手と言えそうだが、これだけだと年間の収支を把握するのは難しい。大きな視点で家計のお金の流れを見ることができていないからだ。特に、旅行や冠婚葬祭での急な出費には対応しづらい。

 そこで本書がおすすめするのは、年間の生活コストを意識して家計の全体像をとらえる方法だ。出費の内訳を、月単位では家賃などの毎月の固定費と食費などの変動費。さらに年単位では自動車税や生命保険料のような年間固定費と旅行費用などの変動費に分けて整理して把握する。それを統合すると、年間で必要なお金の総計と、出費の性格を洗い出すことができ、現状把握が可能となる。この作業を踏まえて初めて、出費を「抑える/抑えない」の話ができるようになるのである。

■“めちゃ貯める”ための予算と計画:食費の定義をはっきりさせよう

 家計を把握し年間の予算を組むうえで意外と厄介なのが、食費。実は、どこまでを食費に含めるかという“食費”の定義ははっきりしないからだ。たとえば、ママ友とのランチを食費にカウントすると、家計の中からその費用を捻出していることになり、それが家計を圧迫してしまうということも往々にしてあるだろう。

「“食費”は家で摂る3度の食事にかかるお金だけ」とあらかじめ決めて、ママ友とのランチ代は家計ではなく自分のお小遣いから出すことで、家計からの出費を抑えられるようになる。お小遣いはその額が多少高めに設定されていても、使える範囲があらかじめわかっているから出費をセーブするのもそう難しくはないだろう。

 こうして各費用の定義をはっきりさせることで、今月はお金を何にどれだけ使ったのかがより明確になる。そうすることでムダをはっきりと認識し、月々に貯蓄をどれだけすればいいのかといったことも見えてくるのである。

 本稿で紹介した方法で現状把握と予算編成ができるようになったら、その続きの銀行口座や家計簿の管理、コストカット、節税と投資などは本書で勉強してほしい。読了したあかつきにはうまい貯蓄形成の方法が身につき、“めちゃ貯まるマインド”を修得しているに違いない。

文=ムラカミ ハヤト