キリンがハンマー投げにチャレンジしたら!? ——もしもあの生き物がスポーツをしたら…

暮らし

2018/10/18

『すごいぜ!! 動物スポーツ選手権』(新宅広二:著、イケガメシノ・イシダコウ:絵/辰巳出版)

 動物園やテレビ番組でよく見かける動物から理科の授業で習う微生物まで、われわれはそういった生き物について知っているようで知らないことが実はたくさんある。「チーターって陸上でいちばん速い動物だけど…」「ミジンコって顕微鏡で見ないと見えないくらい小さいけど…」。

 身近なようで手の届かない生き物の生態を“動物行動学×スポーツ”という観点から詳説し、子どもも大人も楽しめるように編まれた書籍『すごいぜ!! 動物スポーツ選手権』(新宅広二:著、イケガメシノ・イシダコウ:絵/辰巳出版)が発売された。

 本書は、もしも動物がスポーツをしたらいったいどんな力を発揮するのかということを、イラストを交えながら専門的かつ楽しく解説したものだ。生き物たちが種目別に分けられ、“コーチ”や“業界関係者”のコメントとして、各生き物のすごいところや弱点が簡潔かつつぶさに述べられている。普段われわれヒトが競技をおこなうトラックやフィールドあるいは体操器具の上でそれぞれの身体能力を発揮する動物たちを描いたリアルな絵にも思わず引き込まれてしまう。

 みなさんご存じのチーターは驚異の最高時速120kmをたたき出す陸上最速の動物で、加速力も時速100kmに達するまでたったの3秒しか要さない最強の短距離選手だ。ところが持久力はほかの動物に劣るため、ときには獲物のインパラに逃げられてしまうことも。さらに、ヒョウのように獲物を樹上に運び上げるほどの筋力ももち合わせていないため、せっかくとらえた獲物をハイエナたちにかっさらわれてしまうこともあるようだ。

 大人が読めば動物に関する豆知識を得ることができ、子どもが読めば豊かな想像力が育まれそうな本書を、親子で楽しんでみてはいかがだろうか。

文=ムラカミ ハヤト