その英語表現、もしかしたら超失礼かも! すぐ使える勉強法をチェック

ビジネス

2018/10/19

『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』(小林真美/幻冬舎)

 外資系の企業で働いている、あるいは外国との取引があって英語が必要だというビジネスパーソンは大勢いると思われる。そういった人でも、英語でのコミュニケーションがどうも苦手という人は大勢いるはずだ。毎日高校卒業までに習った英文法をひたすら復習しているとか、時間があれば単語帳とにらめっこしているという努力を重ねている人もきっといるだろう。

 しかしながら、ビジネスシーンで必要とされる英語というのは、必ずしも関係代名詞を必要とするわけではないし、英検準1級相当の難しい語句を必要とするわけでもない(たとえば、abuseという英単語の意味がすぐ思い浮かぶだろうか? 答えは、虐待・乱用)。

 英語でのビジネスを円滑にかつ有効に進めるにあたっておさえておくべきなのは、上に挙げた方法よりも、中学卒業までに習った文法や、英語を話す人の論理、適切な言い回し、雑談力といったものであるという。それゆえビジネスシーンで必要な英語を勉強するには、これらの練習に重点的に取り組む必要がある。

『出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣』(小林真美/幻冬舎)は、“ビジネスシーン”に特化した英語での考え方やその練習法を詳説している。

■そのフレーズ、場合によっては超失礼です!

 もしかしたら、あなたがビジネスシーンで使ったことのある定石の言い回しも、実は超失礼な表現だったり、違う意味にとられかねない表現だったりするかもしれない。以下に本書からいくつかの例を挙げてみたいと思う。

 例1:Can you speak Japanese?
 例2:What’s your job?
 例3:I’ve been waiting for you.

 例1は「日本語、話せますか?」、例2は「お仕事は何をされていますか?」、例3は「(歓迎の意味で)お待ち申し上げておりました」の意味で、多くの人が使っている表現だ。

 しかしながら、例1は「日本語、話せますか?(まあ無理だと思うけど)」というふうに嫌味っぽくとられかねないし、例2は「(警官による職務質問っぽく)仕事は?」というキツい表現だ。そして例3は「(遅れてきた相手に対して)待ちに待って、待ちくたびれたんですけど」のようにとられて誤解を生んでしまう恐れがある。

 これらについての適切な言い方は、本書で丁寧に解説されているので、ぜひ参照して今後のビジネスシーンで生かしてもらいたい。

■真似る勉強法で、英語はグーンと伸びる

 英語を勉強する際に大切なのは、場面を想定した練習を行うことだ。そうすることで英語力は格段にアップするという。さらに、これとあわせて、ネイティヴ・スピーカーや英語が上手な人の使う英語を「真似て」経験を積んでいけば、英語力はグーンと伸びるのだ。

 なぜ真似る勉強法が有効であるかといえば、真似られる英語が実際に使われているビジネス英語だからであると答えられよう。ビジネス英語用の市販教材にも良書は多いが、残念なことに職種や業種、あるいは使う場面が特定されていないと、「うちではこんな言い方しないのになぁ」と感じる表現まで勉強しなくてはならなくなり、非効率だ。それに比べて、ここで紹介している勉強法を実践すれば「真似る」だけで、その日から使える英語表現がすぐに身についてしまう。活用しない手はないだろう。

 本書の著者自身も外資系の企業で勤めている間に、使える英語表現を真似して覚える勉強法を実践し、英語力を鍛えていったという。

 本書には、ビジネスに携わるアメリカ人の論理や思考における一般的な特徴についても解説されているから、「ただの勉強法は聞き飽きた」と思っている方でも、英語を使った円滑なビジネスのすすめ方が学べるに違いない。

文=ムラカミ ハヤト