汚部屋でもいい! ジョブズもやっていた脳みそをフル回転させる身近な習慣

ビジネス

公開日:2018/10/22

『ブレインハック 脳の潜在能力を引き出す45の習慣』(ニール・パヴィット:著、村山寿美子:訳/小学館集英社プロダクション)

 人間は一般的に脳のパワーのうち30%しか使わないといわれている。ところが、それが40%、50%…と、いままで使われていなかった秘められた力を自分が発揮できるようになったらどうだろう。これまで考えつきもしなかったアイデアが続々とわいてきたり、これまで6割ぐらいの成果しか出せなかった仕事で8割以上の結果を出したりできると、仕事でもプライベートでもより充実した日々が送れるようになりそうだ。

 2018年9月20日に発売された『ブレインハック 脳の潜在能力を引き出す45の習慣』(ニール・パヴィット:著、村山寿美子:訳/小学館集英社プロダクション)では、脳を意識的にはたらかせて生産性や創造性を高めるための、日常生活に取り入れることのできる45の習慣を紹介している。

 本書のタイトルにもあるように、著者はこれらの習慣を“ブレインハック”と呼んでいる。このブレインハックの実践の効果には、
1.新しいアイデアがどんどんわいてくる
2.もっと集中して考えられる
3.最適の問題解決策が見つけられる

の3つがあるそうだ。そして、ブレインハックの中には一流と呼ばれる有名人や偉人たちも実践していたテクニックが多数含まれている。

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 たとえば、「クリエイティブになるには汚部屋で仕事」というブレインハック。たしかに身のまわりにいる頭の回転が速いヤツや、テレビ番組などで紹介される偉人伝を見ていると、多くの部屋が乱雑で汚かった気がする。かのスティーブ・ジョブズの部屋もなかなかの散らかりようだったのだとか。

 ここで多くの方が気になるのが、紹介されているブレインハックの方法は、科学的に実証されているかどうかだろう。著者のパヴィット氏は大学などの研究機関による実験結果を引用し、きちんと根拠を示してくれているから、安心してチャレンジすることができるはずだ。

 紹介される習慣やテクニックは、どれもすぐに取り組むことができそうな簡単なもの。本書に出会い、みなさんの奥深くに秘められていた能力を最大限に引き出してみてはいかがだろう。

文=ムラカミ ハヤト