たった3つの調理法でアレンジ無限大! レシピを見ないで作れる毎日ごはん

食・料理

2018/11/9

『おいしいパターンで気ままに作るごはん』(ムラヨシマサユキ/西東社)

 おいしくて、初心者にもわかりやすいお菓子やパンのレシピが人気の料理研究家・ムラヨシマサユキさんが、レシピ本『おいしいパターンで気ままに作るごはん』(西東社)を刊行。出版記念試食会が開催され、招待された書店員さんたちがムラヨシさんが普段実践している簡単調理法を体験しました。

■3つの調理パターンで毎日サッと料理が作れる

「レシピを見ずにサッと作るなんて、料理上手でないとムリ」と思っていませんか? 実は、それが可能なのは「どれもだいたい同じ作り方で作っているから」。料理家のごはんは難しい調理法を使うのでは?と思いきや、ムラヨシさんがふだん実践している調理パターンは3つだけ。本書では、その「フライパン蒸し」「焼きっぱなし」「あえるだけ」の調理法を紹介。この基本の作り方を覚えれば、食材と味付けの組み合わせを変えるだけで無限にアレンジを楽しめるという構成になっています。

■調理時間10分以内! サッと作れる手軽さがうれしい

 試食会では、まず始めに「フライパン蒸し」のきほんのレシピ「鶏肉×トマト×ナッツ 塩味」の作り方を見学。およそ5分で終わった調理に、書店員さんたちも「え!? もう終わり!?」と思わず声に出してしまったほど簡単&スピーディ。本書に掲載のレシピはどれも10分以内に作れるものばかりだそうですが、おもてなしにも出せる見栄えで、もちろんおいしいんです!

 基本のレシピ「鶏肉×トマト×ナッツ 塩味」の作り方の手順は「肉を焼く→そのほかの食材、調味料を加える→3~4分蒸し煮にする」の3ステップだけ。ムラヨシさんと書店員さんたちが「僕、少しだけ書店で働いていたことがあるから、書店員さんの仕事の大変さや多様さ、バックヤード事情も知っています」「最近書店員さんの間で話題の本は何ですか?」なんておしゃべりをしている間にできあがり!

■その日の気分や特売品で食材を変更してもおいしくできる

 料理に慣れていないと、「レシピ本通りに作らなきゃ。今日はこの食材がないから今度作ろう…」と結局レシピ本を開かなくなることもしばしば。でもそんな心配は本書には不要です。その日の気分で食べたいもの、特売品、中途半端に余った食材など、好きな食材を使って気楽に料理を楽しめる1冊になっています。試食会でも、「焼きっぱなし」のきほんのレシピ「豚肩ロース×キャベツ×レモン クリーム味」を、豚肩ロースではなく鮭を使って調理。食材を変更しても上手にできるように考えられているのが本書の特徴でもあります。

 作り方は「食材を焼く→調味料(+レモン)を加える→からめる」の3ステップ。「『フライパン蒸し』とほとんど変わらない作り方ですね。焼くだけなので本当に簡単ですよ」とムラヨシさん。

 できあがった料理を頬張った書店員さんも「食材を変更しても、違和感なくおいしい!」と笑顔。

■「あとひと品」をすぐに叶える「あえるだけ」のレシピ

 本書に掲載のレシピはどれも簡単ですが、群を抜いて簡単なのが「あえるだけ」のレシピ。調理時間も特に短いので、「あえるだけ」のレシピからトライすれば、すぐに料理のレパートリーの広がりを実感できること請け合いです。

 デモンストレーションでは「あえるだけ ひじき×ピーマン フレンチドレッシング味」の作り方を披露。作り方は「調味料を混ぜる→ひじき、ピーマンに熱湯をかけ、水けをふく→食材を調味料であえる」の3ステップ。湯がく代わりにお湯をかければ、時短になる上に適度にシャキッとした食感も残っておいしくなるんだとか。

■味付けもパターン化! 組み合わせ次第でレシピは無限大

 料理初心者にはもちろん、毎日の献立やレパートリーに悩んでいる人にとって本書が頼もしいのは、調理法が簡単というだけではなく、味付けまでパターン化して提案してくれているところ。

 「フライパン蒸し」は10パターン、「焼きっぱなし」の味付けは8パターン、「あえるだけ」は8パターンの味付けのレシピが掲載されているので、調理法、食材、味付けの組み合わせを変えれば毎日飽きの来ないごはんを楽しめます。

 試食会で作った「焼きっぱなし 鶏ひき肉×なす」の「ナンプラーマーマレード味」は書店員さんの人気ナンバーワン。「マーマレードを味付けに使うのが意外で、どんな味になるのか想像しづらかったけど、実際に食べてみると香りがよくてさっぱり。お肉の脂もしつこくなくてパクパク食べられちゃう」と大好評でした。「旅先で作ったら、ヨーロッパの方たちにもすごく人気でした。ほかの食材にもあわせやすいですよ」とムラヨシさん。冷蔵庫に眠らせがちなナンプラーも、使いきれそうですね。

■レシピを見ないでサッと作れる! 誰もが料理上手に

 ムラヨシさんによると「ひとつずつレシピを載せてはいますが、調理法も味付けの分量もすべてのレシピに共通しているので、1回本を読んでもらえれば、なんとなくの感覚で作れちゃいます」とのこと。さらに、味付け用のドレッシングやソースは、生クリームを使うクリーム系を除けばほとんどが作り置きOK。ムラヨシさんも清潔な瓶に入れて保管し、使う直前に振って使っているといいます。

 試食会ではあっという間に、7品もできあがりました。たっぷり野菜を使っているので目にもおいしく、彩り豊か。忙しいときには茶色くなりがちな食卓も、本書のレシピがあれば華やぎそうですね。

 筆者はひとり暮らしで、働いて帰った平日は料理をする力が出ない日も多いのですが、今回の試食会で“簡単にすぐできる、おいしくて飽きない料理”を習ったおかげで、毎日の夕食作りが楽しみになりました。レシピ本を参考にさまざまなレシピを作っていますが、特にお気に入りは「焼きっぱなし 豚ひき肉×白菜 カレーじょうゆ味」。ひと皿で野菜がたくさん食べられるところも助かっています。

 レシピ本を開かなくても大丈夫なほど簡単で、「なんとなく」でOKな気楽さなら、料理に苦手意識のある人でも続けられそう。毎日のごはん作りを助けてくれること間違いなしです!

取材・文=箕浦 梢