心を整える方法をプーさんが教えてくれる!「マインドフルネス」の考え方

暮らし

2018/11/22

『プーさんと一緒にマインドフルネス 私らしく生きる心の整え方』(著:ジョセフ・ペアレント、ナンシー・ペアレント、翻訳:和波 雅子/KADOKAWA)

「くまのプーさん」はのんびりと穏やかな性格の愛すべきキャラクターだ。そんなプーさんが住む100エーカーの森を一緒に散歩するような気持ちになれる、面白い本がある。

『プーさんと一緒にマインドフルネス 私らしく生きる心の整え方』(著:ジョセフ・ペアレント、ナンシー・ペアレント、翻訳:和波 雅子/KADOKAWA)という本だ。

 “マインドフルネス”というのは心を整える方法の一つで、力を抜いてリラックスし、ただ今だけに集中して研ぎ澄まされている状態を作り出すというもの。

 誰にだって、少し疲れてしまった時、心がざわつく時、モヤモヤと考え過ぎてしまう時があるのではないだろうか? そんな時にこそ本書を読んで、プーさんと一緒に穏やかな気持ちで森を散歩する。「何もしない」ことで、心をリセットすることを目的としているのだ。

 正直に言うと、私はこのような自己啓発的なものやマインド的な本はあまり信用していなかった。読む前は気持ちを整理する時の思考法として参考になればいい、効果が出なくても良い、と考えていた。特に理由もないのだが、なんとなく怪しい、という印象を抱いていたのだった。

 本を読み進めてみると、プーさんの一日の流れと共にマインドフルネスの考え方についての説明がある。だんだんとマインドフルネスについて分かってくると、怪しいものでも何でもない。プーさんが「自分に優しい気持ちでいること、そうすれば他人にも優しくできる」と柔らかな言葉で諭してくれるのだ。うう、プーさん優しい。

 プーさんの言葉と愛らしさだけが納得感を高めるのではない。本書はジョセフ・ペアレント博士という心理学の世界的権威と、ナンシー・ペアレントというディズニー系出版のプロである兄妹によって執筆されている。分かりやすく、正しい言葉で心をクリアにする方法が綴られていて、とても気持ちの良い読後感だった。本書を読む前のようなモヤモヤしているタイミングでは何を読んでも思考がネガティブに陥りがちなのだが、爽やかな森で深呼吸をしたような気持ちにさせてくれる。何だか不思議な感覚だ。

 本書の中には、プーさんが考えた詩がいくつか出てくる。一番お気に入りなのはこれ。

人生は夢のよう。川の流れのよう。いろいろ考え、急いだりしたら 心も曇って、心配だらけだから 目覚めて、ただ、「今、ここ」にいる。そしたら心は平和、穏やかで澄んでる

 何もしなくても「今、ここ」にいる事だけでいい、と自己肯定の気持ちが生まれてくるからだ。とてもシンプルな考え方なのに、仕事や日々の生活、人間関係などで考えることが多い我ら人間にとっては心に響く詩だと思う。たまには「何もしない」「何も考えない」事が大切なのだと気付かされる。

 最後まで読むと、マインドフルネスは信用しないぞ! という疑いやネガティブな気持ちを持って本を読むことはひどくつまらないことだと感じるようになった。最初から偏見を持たず、フラットな気持ちで読めば良かったんだな……。と、今は思う。

 ああ、100エーカーの森に行ってみたいなあ。森や川などの自然に触れることや、お昼寝したり、お散歩することは心の健康のためにはきっと大切なことなんだろう。時間がなくて、心の余裕がなくなり、穏やかな気持ちでいることを忘れてしまいがちだからこそ、自分自身の考えに煮詰まり切る前にこういった本に出会っておきたい。

 また、考えや心をリセットしたいと思うようになったら、この本を手に取ってみようと考えている。今回の読後感から大きく印象が変わるのかもしれない。

 本書は斜め読みでも大丈夫な書籍だ。ふとしたタイミングで読み返しても良いし、心がざわつく時のリセット方法として本棚に置いておきたい。きっと忘れた頃にまた読み返すことで心をスッキリさせてくれるだろう。

文=ホリアヤ

© 2018 Disney. Based on the “Winnie the Pooh” works by A. A. Milne
and E. H. Shepard.

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