夫の定年を機に主婦も定年しよう! やましたひでこ流「定年後の断捨離」

暮らし

2018/11/25

『定年後の断捨離 モノを減らして、愉快に生きる』(やましたひでこ/大和書房)

 定年される方は、これまでの人生で蓄えてきたモノや思い出、人脈、資産に、周りを取り囲まれていることもあるでしょう。それらの中にはもちろん一生の宝となるものもありますが、所有していても仕方のないものや第二の人生を歩むうえでの足かせとなるものも混じっていることもあるかもしれません。

『定年後の断捨離 モノを減らして、愉快に生きる』(やましたひでこ/大和書房)は、「定年」という人生の節目に自分の“もちもの”を点検し、不要なものをスッキリと断捨離してしまうためのテクニックと第二の人生で歩を進めるための考え方を教えてくれます。

■第二の人生は“断捨離”から始まる

 みなさんは“ため込まれてきたモノに囲まれて送る生活”と“蓄えてきたモノから解き放たれた軽やかな生活”のうちどちらの人生を定年後に歩んでいきたいでしょうか。

 前者のような老後を歩みたいという方は、それはそれで素敵な生き方なのかもしれません。引退前の余韻にひたるというのもまた定年後の楽しみの在り方のひとつですから。しかし、蓄えたモノと分かちがたく結びついたしがらみのようなものから解き放たれて、若いころと変わらぬ軽やかさを再び手に入れ、後者のように暮らしたいという方のほうがきっと多いかと思います。

 本書には、定年後に愉快に生きたいと考えている方に必須の5か条が掲げられています。その5か条は、「主婦(夫)を『定年』する」、「家と土地に縛られない」、「『そこそこ』人生を断捨離する」など、どれも断捨離にまつわるものばかり。思い切った断捨離で第二の人生を軽やかに歩み始めましょう。

■旦那さんの定年後は役割分担で家事を断捨離する

 これまで続けてきた仕事を引退すると自宅中心の生活がはじまります。このとき、とくに男性はすることが思いつかなくて途方に暮れてしまうことも。そこで、いままで奥さんがこなしてきた家事を、奥さんを労わるつもりで手伝おうとすると、「勝手がわからない人には手伝ってもらう必要はありません」と突っぱねられることもあるようです。

 同じ作業を分担するとお互いに口出ししてしまいますから、「トイレは旦那さん、お風呂は奥さん」のように場所別に、また「朝食はあなた、夕食はわたし」のように時間別に分けてみるのがポイントだ、と本書には書かれています。

 もしも、お互いの家事のしかたに物申したくなったときは、「すごく大切な話があるの。聞いてくれる?」と神妙な面持ちで話を切り出してみるのがポイント。些細な話でも、真剣に話を切り出すことでまじめに取り合ってもらえるようになることもあるといいます。また、手紙にしたためてみたりすると、お互いにカッとならずに言いたいことが言えるようです。

 断捨離といえば、モノの断捨離を思い浮かべがちです。しかし本書には、モノ以外にも本稿では紹介できなかった“ひと”や“土地”に関する断捨離のしかたもレクチャーされています。本書で、モノはもちろんのこと、ひと・土地の断捨離のノウハウも会得し、第二の人生への歩みを進めてみてください。

文=ムラカミ ハヤト