あなたの自由はバカに蝕まれていく——つき合ってはいけない「悪いバカ」とは?

暮らし

2018/12/11

『バカとつき合うな』(堀江貴文、西野亮廣/徳間書店)

世の中にはたくさんのバカがいる。時代を問わず、世代を問わず。バカとは普遍的なものなのだ。そして、バカにはさまざまな種類がある。人と同じことをやりたがるバカ、目的とアプローチがずれているバカ、人生の設計図を事前に描きすぎるバカ、マナーを重んじて消耗するバカなど、枚挙にいとまがない。

バカとつき合っている限りあなたの自由は奪われてしまうし、無駄な苦労をさせられる。とは言いつつも、つき合ってはいけない「悪いバカ」と、進んでつき合うべき「いいバカ」がいる。そう説くのは『バカとつき合うな』(堀江貴文、西野亮廣/徳間書店)だ。

■「人生の設計図を事前に描きすぎる」悪いバカ

本書で紹介されているバカに、人生の設計図を事前に描きすぎるバカがいる。これは悪いバカなのだと西野亮廣氏は言う。

思い立ったら、未来の予測をするよりすぐに「やります!」と宣言し、実行に移すと語る西野氏。これには、明確な理由がある。それは、環境から埋めていくことで、なんとしてでもその約束をやり遂げざるを得なくなるからだ。そうして、これまでの自分ならできなかったことができるようになるという。

これまで世に名を遺した天才たちは、生まれながらに天才だったのではなく、置かれた環境が彼らをそうさせたのだと西野氏は言う。

鳥は羽があるから飛ぶのではなく、飛ばなければならなかったから羽が生えたのだ、とでも言わんばかりに。

この意見にはわたしもおおむね同意している。わたしも、西野氏がそうであるように、天才になりたい。だから大方のことについては、事前に設計図を描くことなく、エイヤッと飛び込んでしまう。新しい環境に置かれ、新しい能力を身につける自分を想像して。

■世の中にいる「いいバカ」と「悪いバカ」

本書の第1〜2章は全て「悪いバカ」の紹介だ。それでは、そのあとに続く「いいバカ」とはどのような人なのか。それはズバリ西野亮廣というバカである、と堀江貴文氏は言う。「西野くんは現代で一番見本になる、最良のバカのひとり」とまで言ってのけるその理由はいったい何だろうか。

本書の考えは常に、「未来を予測するな、現在だけを生きろ」である。小利口に未来の予測ばかりに執心するよりは、利口さを捨ててバカになり、猪突猛進する方がよいのだ。西野氏はその意味で「いいバカ」なのである。

「行動してください。この本を閉じたらすぐに行動してください。当然、行動には恐怖や痛みは伴います。」――最後にそう書き残した堀江氏の真意が、本書を読めばお分かりになるだろう。あなたは、そしてあなたの周りをとり囲むのは、いいバカか、それとも悪いバカか。

文=ムラカミ ハヤト