女たちが脱いだ時代! 宮沢りえ『Santa Fe』、菅野美穂『NUDITY』…「はだかはわたしを強くさせる」最近のヌード写真集事情

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更新日:2020/5/8

 平成も残り数カ月。SNSの普及により、あらゆるものの価値観が変化していったように思えるが、その影響は、なんとヘアヌード写真集にまで及んでいた。

 そもそも、日本で女性のヘアヌード写真集が事実上の解禁となったのは、平成3年(1991年)のこと。きっかけを作ったのは、155万部という世界記録を打ち出した写真集『Santa Fe(サンタフェ)』(朝日出版社)で伝説とも言えるヌードを披露した宮沢りえ…ではない。ソフトバンクのCM“白戸家のお母さん”でおなじみ、女優の樋口可南子だ。

 当時33歳の売れっ子女優だった樋口可南子は、篠山紀信氏が撮影した写真集『water fruit』(朝日出版社)でヘアヌードを披露。売上部数50万部を越えるベストセラーになった。

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 宮沢りえの『Santa Fe』が発売されるのは、この数カ月後のことだった。当時人気絶頂の美少女アイドル・宮沢りえがヌードになったという前代未聞の事件は、日本中に大きな衝撃と動揺を与えた。出版元の朝日出版社には問い合わせの電話が1分間に1000回殺到、NHKのニュースでも取り上げられるなど、伝説的なエピソードは少なくない。

 この勢いに続けとばかりに、「宮沢りえ」後、多くの女優たちがヘアヌード写真集を出版してきた。

 平成7年(1995年)に発売された『one,two,three』では、高岡早紀が美しい肢体を惜しげなく披露している。また、平成9年(1997年)には、号泣記者会見が話題となった菅野美穂の『NUDITY』が発売された。ブームのピークは平成6年(1994年)で、ヌード写真集が年間200冊以上刊行されたというから驚くばかりだ。