仕事は“やりかけで放置”が正しい状態!? 新年に自分をアップデートする逆転の発想的ライフハック

ビジネス

2019/1/9

『仕事のスピードを上げながら質を高める 最強のライフハック100』(小山龍介/SBクリエイティブ)

「人生100年時代」「AIに仕事を取られる」など、今までの常識が通用しない新しい時代の波が次々と押し寄せている。1つの会社に属し、会社のためだけに動いていればよかった時代はいよいよ本格的に終わりを迎える。これからは、会社に頼りすぎない、自分の人生設計を自分で立てる生き方が必要になってくる。

 だが、その分仕事の量が減って楽になるわけでも、勝手にお給料が上がってくれるわけでもない。つまり、「余った時間で考える」のではなく、積極的に「考える時間を作る」必要がある。この新しい時代を楽しむためには、行動を効率化し、自分のOSを今の時代に合ったものにアップデートしなければならない。

 その方法を教えてくれるのが、『仕事のスピードを上げながら質を高める 最強のライフハック100』(小山龍介/SBクリエイティブ)。本書は、時間の使い方から情報収集や整理の仕方、発想力の鍛え方など幅広い角度から、これから先戦っていくための「生き方」のテクニックを提案してくれる。

■「15分仕事」「締め切り効果」でメリハリをつける!

 例えば、同じ時間仕事をするにしても、ただ何となくだらだらするのと、メリハリをつけて集中するのとでは仕事の質も効率も大きく変わってくるだろう。人の集中できる時間には限りがあるため、その時間帯をうまく作り出してモチベーションを維持する必要がある。そのために、本書では「15分で作業を完結させる」という方法をすすめている。

 資料や企画書作り、情報収集など、1つの仕事を15分間したら、いったんそれを切り上げて別の仕事に移行する。そしてまた15分したら別の仕事に切り替える。これを繰り返すことで中だるみを防ぎ、集中力を保ったままでいられるのだとか。これを習慣づけておけば、ちょっとした隙間の15分にも仕事をこなすことができ、どんどん仕事が捗っていく。

 また、こうやって締め切りを設定することで、残り時間が限られているという危機感からアドレナリンが放出され、集中力が高まるという効果もあるそう。スマホのタイマー機能などをうまく活用して時間を区切り、適度な緊張状態を作り出してみよう。

■仕事は“やりかけ”で放置すべき!?

 仕事を途中で区切っていると、やりかけで放置することになって良くないのでは?と疑問に思う人もいるかもしれないが、実は仕事はやりかけで放置するとアイデアが浮かびやすくなるという。そのため本書では、アイデアを必要とする仕事に関しては、ちょっとだけ手をつけて放置し、あえて頭の中に“モヤモヤ”を残しておくことをオススメしている。人は一度「完了した」と思うと緊張感から解き放たれてしまい、改善の余地があったとしてもそのことが頭から消えてしまうのだとか。

 また、「今日できることを先延ばしにするな」とよく言われるが、これも実は間違いだそう。「明日確実にできることは今日しない」というのが正しい選択らしい。少しだけ着手して作業の全体像を把握したら、突発的な状況変化にも対応できるよう、あえて未完成なまま置いておく。こうすることで、無駄な作業が減り、「やりかけ」効果でアイデアも出やすくなるとのことだ。

■興味の赴くままに「種まき」する時間をとる!

 こうして仕事を効率化して自分の時間を作ったら、ビジネススクールに通ったり、新しいことを始めてみたりと“自分への投資”も忘れないようにしたい。新しいことに着手すると、当然その世界では「新人」に逆戻り。長く続けている相手に勝てるわけもなく、時には悔しい思いをするかもしれない。しかしそれに負けず、「初心」を忘れず幅広いキャリアを作っていくことが、この人生100年時代を有意義に楽しく生きる秘訣。個人も、常に新しいことに挑戦していかなければ先細りしてしまうものなのだ。

 こうやって「するべきこと」を並べると、大変そうだと感じる人もいるかもしれない。だがよくよく考えてみれば、これは「堂々と楽しんでいい」ということではないかと思う。「時間があるならもっと会社のために」という縛りから解放され、自分自身がしたいこと、挑戦したいことに目を向け世界を広げていく生き方が良しとされるなら、それは素晴らしいことではなかろうか。

 本書が提案するライフハックを通じて生き方のコツ、効率化のコツを学んだら、今まで封印していたこと、気になっていたことにチャレンジしてみては?

文=きこなび(月乃雫)