成績低下や不登校、肥満のリスクを下げる!? 子どもに“最高の寝室”を作るべき理由

出産・子育て

2019/3/19

『元気で賢い子を育てたいなら子どもがぐっすり眠れる部屋を作りなさい』(金光容徳:著、 宮崎雅樹:監修/アスコム)

「寝る子は育つ」とわかっていても、我が子にきちんとした睡眠をとらせるのはむずかしい。今はスマホひとつあればいくらでも暇をつぶせるから、部屋を覗いてみても「本当に寝ているの?」と心配になってしまう。親として、できることはあるのだろうか。

 本書『元気で賢い子を育てたいなら子どもがぐっすり眠れる部屋を作りなさい』(金光容徳:著、 宮崎雅樹:監修/アスコム)は、睡眠不足が子どもに与える悪影響を解説した上で、そうならないための“部屋作り”を教えてくれる本だ。著者の金光容徳氏は、「究極の寝室」を開発した健康住宅専門店・早稲田ハウスの社長。さらに、呼吸器内科の専門医・宮崎雅樹氏が本書を監修し、医学的な面でもチェックが入っている。

■成績の低下、アレルギー、不登校… 睡眠の質が子どもの人生を変える

 子どもがぐっすり眠れていないと、さまざまなリスクが発生する。本書で紹介されているのは、主に以下の6つだ。

・学習の集中力が下がり、記憶も定着しにくくなって学力が低下
・朝、起きられなくなり、不登校に
・イライラして怒りっぽくなり、非行に走りやすい
・無気力になり、前向きな思考をしなくなる
・免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる
・新陳代謝がうまくいかず、太りやすい体質に

 集中力の低下や、朝起きられなくなることは想像しやすいが、影響はそれだけにとどまらない。睡眠が不足していると、免疫力や新陳代謝にも悪影響を及ぼす。しかも、単に“時間”が確保できていればいいというものではない。きちんと“質”が伴わなければ、その効果を十分得られない――。そこで、本書が提唱しているのが“部屋作り”だ。

■モノ、空気、光がポイント! ぐっすり眠れる部屋の秘訣

 では、どうすれば“ぐっすり”眠ることができるのだろうか。長年寝室作りに携わってきた著者は、睡眠の質を左右するのは次の3つのポイントだという。重要なのは、いかにリラックスした状態で睡眠に入れるかどうかだ。

(1)空気がきれいなこと
(2)寝室に不要なものがないこと
(3)自然な外光が入ること

 本稿では「(1)空気がきれいなこと」の内容を紹介する。私たちは、寝ている間に4000リットルもの空気を吸い込んでいる。そのため、寝室の空気のきれいさは、睡眠の質に大きく関係している。例えば、寝室の内装に使われている建材から発生する化学物質によって、シックハウス症候群になってしまう場合がある(対策としては、シックハウス対策のDIYキットや、エコプラントと呼ばれる空気洗浄能力のある植物を置くことが有効)。さらに、ホコリ対策として部屋の換気をしたり、部屋の温度や湿度を調節することも大切だ。著者によれば、室温は25℃、湿度は45~55%が適切だという。

 本書では他にも、朝の子どもの起こし方や、成績との関係など、親が気になる睡眠の悩みを徹底解説。睡眠は、大袈裟でなく子どもの人生に大きく影響するもの。本書で親も正しい知識を身に着けておこう。

文=中川凌