勉強に嗅覚、活かしてないの? 五感を使って脳を騙し最高の成果をあげよう!

暮らし

2019/5/1

『最短で最高の結果を出す「五感」高速勉強法』(沖田一希/自由国民社)

 残念ながら、人1人あたりに与えられた時間は1日に24時間しかない。「さあ、資格を取ろう」「これを勉強しよう」と一念発起しても、限られた時間から捻出しなければならない。これまで時間を割り当ててきた何を犠牲にするのか、何と交換するのか。どれも犠牲にしたくない、ということならば、時間の密度を濃くするしかない。

 本屋やインターネットで少し探せば、効率的な勉強法がいくつも見つかる。いずれも、時間の密度を濃くしてくれるものだが、いまだに自分に合った勉強法が見つからない、という人もいるだろう。

 そこで、新しい勉強法が登場した。「五感」を使った勉強法だ。さっそく『最短で最高の結果を出す「五感」高速勉強法』(沖田一希/自由国民社)を開いてみる。「人間の深層心理に踏み込んで、ときには人を思いのままに動かすことができる催眠術で培った五感活用を生かした勉強法」とのこと。自分自身を騙し、意のままに操って勉強する方法、ということだろうか。これなら資格を取ろう、勉強をしよう、と意気込んでも挫折してしまう人にフィットするかもしれない。受験を控えた学生や、資格試験などに挑戦する社会人までが活用できるようだ。

 ご存じのとおり、五感とは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を指す。しかし、本書はこのうち触覚と味覚を別のものに置き換えて「五感」としている。その2つは、「体感覚」と「感動」。体感覚は、身振り手振りなどのジェスチャーを指し、感動は、喜怒哀楽の表現や自分自身の興味を掻き立てる面白さの表現を指す。

「五感」を使った勉強法で基礎になるのが、まず自分の感受性の傾向を知ること。「映像タイプ」「視覚優位タイプ」「言語優位タイプ」「聴覚優位タイプ」の4つに分類される。本書の中ほどにあるチェックシートで、自分のタイプを知ることができる。そして、視覚が得意な人は視覚を駆使した勉強法を選びながら、別の感覚の勉強法も実践するといった、2つ以上の感覚をハイブリッドする勉強を推奨している。

 ちなみに、本書は以下の勉強法を詳細に紹介している。気になる人は本書に当たってみてほしい。

「視覚」勉強法(1)スピードリーディング法
「視覚」勉強法(2)メモリーツリー法
「視覚」勉強法(3)ストーリー記憶法
「聴覚」勉強法(1)レコーディング法
「聴覚」勉強法(2)高速口頭回転法
「聴覚」勉強法(3)ヘミシンク法
「嗅覚」勉強法(1)アロマテラピー法
「嗅覚」勉強法(2)香り喚起法
「体感覚」勉強法(1)身体暗記法
「体感覚」勉強法(2)セルフティーチ法
「感動」勉強法(1)喜怒哀楽法
「感動」勉強法(2)大人のピンクワード法

 通常の勉強法は、視覚と聴覚で行うことが多い。本書の「体感覚」勉強法と「感動」勉強法は、とりわけ斬新だ。大人のピンクワード法が気になる人がいるかもしれない。一風変わった勉強法だが、本書を読めばこれも喜怒哀楽法の一種であるとわかる。

 重要なことは、五感を駆使して勉強する自分の脳を「楽しい」「うれしい」と勘違いさせて時間の密度を濃くし、時間短縮と効率化を図ること。自分に合いそうな、あるいは気になった勉強法があれば、本書を手に取ってもらいたい。

文=ルートつつみ