丸亀製麺の超人気メニューを自宅で再現! これからの季節に一番食べたいのは――

暮らし

公開日:2019/6/15

『おうちで丸亀製麺』(丸亀製麺麺匠:監修/主婦と生活社)

 忙しいときにあるとうれしい「冷凍うどん」。冷凍庫に常備しているという人も多いだろう。その冷凍うどんを使って、超人気うどん店「丸亀製麺」のメニューを自宅で再現できるという画期的な本、『おうちで丸亀製麺』(丸亀製麺麺匠:監修/主婦と生活社)が登場した。

 本書には、全国で800店舗以上展開されている丸亀製麺の定番メニューから期間限定、地域限定メニュー、裏メニューまで、62レシピが紹介されている。その中には、これからの暑さで食欲がなくなりがちな夏にも食べたくなるような爽やかなメニューも多数。そこで、本書の中からこれからの時期に食べたくなるさっぱりメニュー3品を実際に作ってみた。

■「鶏唐揚げかぼすぶっかけうどん」(p.30)

 1つめは、これからの時期にも食欲をそそりそうな「鶏唐揚げかぼすぶっかけうどん」。鶏もも肉に醤油と酒、塩をもみこみ、片栗粉をまぶして揚げて唐揚げを作っておく。うどんを茹でて冷水で洗い器に盛り、めんつゆ、水、みりんを混ぜたかけつゆをかけて、唐揚げ、大根おろし、薬味を乗せてかぼすを添える。今回はかぼすが入手できなかったので、ライムで代用した。

advertisement

 唐揚げのジューシーさとボリュームで食べごたえがありつつ、大根おろしや柑橘の酸味で重くなりすぎない。暑さや疲れで食欲がなくても、酸味が食欲を刺激してくれるので意外とすんなり食べられて驚いた。食欲がないときにこそ、こういったがっつりメニューでしっかり体力回復したい。

■「ざく切りトマト冷かけうどん」(p.54)

 2つめは、トマトたっぷりイタリアンテイストの「ざく切りトマト冷かけうどん」。白だしと水、みりん、醤油を合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。うどんを茹でて冷水に取り、水気を切って器に盛りつけ、トマト、青じそ、オリーブオイル、おろしにんにく、塩を混ぜたもの、かけつゆをかけて薬味を添えれば完成。

 にんにくと青じそがきいたトマトのトッピングが、めんつゆの甘辛さと相性抜群。ひんやりとした程よい刺激が、身体に染み渡る。イタリアンと和食は相性がいいと言うが、それを改めて感じさせられる1品。

■「肉汁つけうどん」(p.59)

 最後は、つけ麺スタイルで食す「肉汁つけうどん」。鍋にめんつゆ、みりん、水を入れて火にかけ、豚バラ薄切り肉、油揚げ、長ねぎを加えてアクを取りながら1~2分煮る。茹でたうどんを冷水にとって水気を切り、器に盛る。つけ汁、薬味をそれぞれ別の器に盛り付ければ完成。

 豚肉のうまみが溶けだしたつけ汁に薬味を加えることで、程よい満足感と爽快感を得られる。つけ汁の具材は、鯛やマグロなどの魚を使っても美味しそうだ。また、つけ汁を多めに作りおきしておけば、食べるときにうどんを茹でるだけで済むため、疲れて帰った晩のために冷蔵、もしくは冷凍保存しておくのも便利そうだ。

 どのレシピも特別難しいことはせず、市販のめんつゆや白だしなどをうまく活用して、極力簡単に再現できるよう工夫がなされている。これなら、「美味しそうだけど実際に作るのは…」という面倒さもない。さらに「もっとこだわりたい」「お店の味を再現したい」という人のために、うどんに合うトッピングの種類、裏メニューの丼レシピ、さらには丸亀製麺こだわりのうどんの打ち方まで写真付きで分かりやすく掲載されている。

 もちろん店で食べるときには選ぶだけで瞬時に美味しいうどんが提供される素晴らしさがあるが、いつでも店に行けるわけではない。そんな時には、本書から食べたいものを選んで作ってみては? 手軽さと同時に自分で作る楽しさも感じられて、満足感もきっと倍増する。

調理、文=きこなび(月乃雫)