「幸せになれないは自分のせい?」“罪悪感”を消してくれるセリフとは?

暮らし

2019/7/4

『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(根本裕幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 人生を謳歌し幸せになる権利は誰にでもある。しかし、中にはなぜかいつも自分のことを許せず、幸せになることに対して「罪悪感」を抱いてしまうという人もいるだろう。実は筆者もそのひとりで、「自分に幸せは似合わないのでは…」と感じ、鉛のような恐怖心を抱えながら生きてきた。そんな時に出会った『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(根本裕幸/ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、こり固まった価値観を180度変えてくれるものだ。

 心の中に罪悪感を持ちながら生き続けていると、自分が幸せになることが許せない。そのため、幸せになれなそうな道を無意識に選択し、仕事や恋愛でも傷つき、疲れ切ってしまう。

 だが、罪悪感の裏側に隠れているという「愛」に目を向けるようにして、自分を肯定し許していくことができれば、今よりもずっとラクに生きることができる。幸せになることについて恐れを感じなくても済む。自分のこの先の人生は、自らの手で変えることができるのだ。

■抱え続けてきた「罪悪感」は消さなくてもいい!

 強い罪悪感を抱いている人ほど、自分の心の悲鳴に気づけなくなっているという。例えば、あなたは次のような想いを感じていないだろうか?

□自分と仲良くしてくれる人に、どこか申し訳なく思う
□過去に自分がしたことで後悔していることがある
□仕事や恋愛を頑張っているのに、報われない
□なにかと自分を責めて「ダメ出し」してしまう

 これらの気持ちはどれも「罪悪感」という感情とつながっている。ドキっとして心当たりがある方は、心が苦しんでいる可能性が高い。

 もし、あなたが今「幸せじゃない」と思っているのなら、まずは「私には罪悪感があるのかも…」という視点を持つことから始めてみよう。そして、自分の中に潜んでいる罪悪感に気づいたら、その感情を無理に消そうとするのではなく、共存し、上手く付き合う術を学んでみてほしい。罪悪感は、「持っていてはいけないもの」ではなく、上手く活かせば私たちの“人生というゲーム”をよりおもしろくするスパイスにもなってくれるという。

 切り捨てるのではなく、自分を許しながら罪悪感をコントロールしていく方法がわかれば、自分なりの幸せがぐっと近いものになりそうだ。

■許せない自分に「無罪宣言」を

 本書は「自分のことをどう許せばいいのだろう…」と悩んでいる方に、7つの罪悪感タイプとその対処法を紹介する。ネガティブになりがちな心との上手な付き合い方を優しく教えてくれるのだ。

 数ある対処法の中でも特に筆者の心をとらえたのは、自分自身に“無罪宣言”をする「アファメーション」だ。「アファメーション」とは「肯定的暗示」のこと。特定の言葉を何度も何度も声に出すことで、徐々に潜在意識にもその言葉が届き、効果を発揮してくれるというもの。

 実際、本書中に記されている「無罪宣言文」を口に出してみると涙が頬を伝い、自分自身に許されたような気持ちになれた。長年抱えていた心の重荷も、少し軽くなったようにも思えた。

 罪悪感を持ち続けている人の状態は、いわば一方的に罪を背負い自分を牢屋にぶち込んで罰を与え続けているようなもの。そんな自分を解放してあげるために、“自由に生きる許可”を自分自身に出してあげたい。

「私は幸せになっていい存在」――そう思えるようになるには、少し時間がかかるかもしれない。けれど、忘れないでほしい。罰の執行人が自分自身であるならば、自身に喜びを与えられるのもあなただけ。過去にどんなことがあろうと、あなたは「そのままの自分」で幸せになってもいいのだ。

文=古川諭香