AI(人工知能)の時代がやってくる! AI時代を生き抜く子どもに身につけさせたい一生モノの「読解力」

出産・子育て

2019/7/9

『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』

 AI(人工知能)時代に向けて、社会が慌ただしく変化しようとしている。教育もしかり。AI時代の教育はどのようになるのだろうか。

 社会に貢献できる人を育てるのが教育だとすれば、教育の変化と社会の変化は一心同体の関係だ。『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』(福島美智子、福島万莉瑛/実務教育出版)によると、これまでのような単純作業はAIがやるようになり、それは現代社会にある仕事の50パーセントにのぼる。AI時代で生き抜くには、AIができない仕事をするための力を、教育で養っていく必要がある。

 AIができないこと…それを本書は「コミュニケーション」と「創造性」だと述べる。人だけが創造力をもち、コミュニケーションしながら新しいものを生み出すことができる。本書がいうコミュニケーション力は、単に“話す”だけに留まらない。次のように定義している。

相手が何を伝えたいのか、何に困っているのかをつかむこと。そして、どんなものが求められていて、何を創ればいいのかということが、しっかりとわかること。

 そして、このコミュニケーション力の根っこになるのが、「読解力」だと説明している。読解力は、考えるとき、議論するとき、解決策をまとめるとき、文章やプレゼンテーションで発表するときなど、あらゆるコミュニケーションで必要になる。そして、どんな子どもでも読解力を身につけられるようになるツール、それが「マッピング」だという。

マッピングとは、キーワードを図やイラストにするノートの取り方のことで、いまや文部科学省でも、推奨されている手法です。

 本書によると、読解力は「要約力」と「語彙力」から成る。整理してみよう。要約力と語彙力を鍛えると読解力が磨かれ、コミュニケーション力が高まる。高いコミュニケーション力と創造性を生かせば、AIが取って代わることができない未来の仕事を担うことができる、というわけだ。

 先にマッピングで読解力を身につけられる、と書いたが、マッピングで実際に鍛えることができるのは、要約力と語彙力。それぞれでマッピングのやり方が違う。要約力のほうはフローがより長いため、本稿では語彙力を鍛えるマッピングのやり方を、ごく簡単に紹介したい。

 本書は、語彙力を鍛えるために、言葉の種類ごとにマッピングのやり方を説明している。言葉の種類とは、「心情語」「慣用句・ことわざ」「熟語」の3つ。このうち、例えば心情語の語彙力を鍛えるために、物語文をマッピングしてみるとよい。知っている人は、マインドマップをイメージすると、きっとわかりやすい。

心情語のマッピング方法

(1)A4ノートまたは用紙を横置きにする

(2)ノート中央に円を描き、円を横半分に区切る線を引き、上段に「心情語」と書き、下段に物語文の作品名と作者名を書く

(3)物語文を読みながら、知らない心情語を(物語文の紙面上で)◯で囲む

(4)マッピングの円の右上(「心情語」と書いた右上)から、紙面の右上へ線を引き、線の上に心情語を1つ書く

(5)(4)の線先を2本にのばし、上線には辞書で調べた意味、下段には物語文の使用例を書く

(6)使用例をイラストにして書くのもオススメ

 このようにして、中央の円から紙面の右上を埋め、次に同様な流れで右、右下へと時計回りに紙面全体を使っていく。本書では、この流れを図を用いながら説明しており、わかりやすい。

 ちなみに、本書によると読解力は全教科の成績にも直結する。読解力が子どもの未来を明るいものにしていく。

文=ルートつつみ