最重要ミッションは“死なせないこと”! 「良いママ」をやめてラクになる3つの方法【やってみた】

暮らし

公開日:2019/7/22

『家事なんて適当でいい!』(ボンベイ/KADOKAWA)

 結婚する前の希望に満ち溢れていたころ、「子どもが生まれたらいつもニコニコの良いママになるんだ」と、理想の自分の姿を思い描いていました。

 実際子供が生まれたら想像をはるかに超える大変な出来事ばかりで、「なんで子供はわかってくれないんだろう」「なんで自分は他のママのようにできないんだろう」と悩む毎日でした。

 でもこれって、実は自分だけじゃなく、多くのママが経験していることで、今思えば何もそこまで自分のことを責める必要はなかったのかもしれませんが、当時は本当に必死でした。

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『家事なんて適当でいい!』(ボンベイ/KADOKAWA)は、長女が生まれた時に、あまりにも完璧を求めすぎてうつ状態になってしまった著者が、その後、双子が生まれたことですべてを見直し、「死なせない」育児のために何が大事で何がいらないかを書き綴った1冊です。

 あまりにも状況がわかりすぎて心苦しくなる部分もありますが、「そっか、そうすればいいんだ」というヒントがたくさんもらえるはずです。

 そこで、同じ悩みを抱えるママに、少しだけ育児が落ち着いた小学生ママである筆者から、試してほしいと思った3つのことを紹介します。

1、「週に4日は豚汁」で万事解決(P.40)

 私自身、家事の中で掃除洗濯はそれなりにできるのですが、結婚する前から料理が大の苦手でした。結婚後も料理ぎらいは改善されず、さらに育児が加わって、もう献立を考えるだけでひぃーひぃー言っていました。

 でも子供の体のことを思ったら栄養バランスが良いものを食べさせたいし、できるだけ手作りしてあげたいという思いだけは強く、なかなか実現できずに落ち込んでいました。

 同じような境遇にあった著者はこの状況を打破するために「週に4日は豚汁とごはん」にするという秘策を考えついたようです。

 確かに一皿に肉も野菜もたっぷり入っていて、十分栄養が摂れますよね。しかも、使う肉や野菜の種類を変えれば違う味を楽しめるので、4日続いても全く飽きなさそうです。毎日違う献立を考える必要がなく、アレンジを楽しめる「豚汁」は、まさに育児ママの救世主になってくれると思います。

2、泣き声にはイヤホンを(P.64)

 特に子供がまだ小さく会話が成立しないときに困ったのが「子供が泣き止まない」こと。どんなにあやしても泣き止まないときは、自分がイライラしてしまい、それが伝わってさらに泣くという負のループに陥り、本当にお手上げ状態で疲労困憊に…。

 そんなときは自分の心を落ち着かせるためにも、イヤホンで好きな音楽を聴くのがおすすめなんだとか。もちろんその間も子供をほったらかすのではなく、抱っこしてあげたりするのですが、自分の心が落ち着くとそれが子供にも伝わり、自然と泣き止むようです。

 これ、自分の子供がそれくらいの時には実践したことはなかったのですが、知っていたら絶対やっていたと思います。それくらい泣き止まない子供とずっと向き合うというのは本当に気持ち的に大変なので。

3、パパに任せて家から飛び出す(P.134)

 特に小さい子供を育てているママは四六時中緊張感を持って過ごしていて、「ストレス値はジャンボジェット機のパイロットと同じ」という話もあるんだとか。それくらい気を張り続けていると、たまに「今すぐどこかに逃げたい」願望が出てくるものです。そんなときは、平日は難しいかもしれませんが、休日のパパがいるときに2~3時間びゅーんと家から飛び出してみましょう。用意周到に準備するのではなく、ふらっとカフェや映画館に行って一人の時間を楽しんだり、私の場合は美容院に行ったりしていました。たった数時間かもしれませんが、この時間があるだけでかなりリフレッシュできるのは確かです。

 また、家に帰ったときには家族に対していつも以上に優しく接することができ、お互いにとってメリット大です。さすがに頻繁にというのは難しいと思いますが、もうダメと思ったときの息抜きにぜひ。

 ここでは、育児を頑張っているママ自体にやってほしいことを紹介しましたが、それ以外に子供に対しては、パジャマじゃなく好きな服装で寝ていいようにする、ママを独り占めできる時間を作るなどの提案もあり、お互いがハッピーな時間を作るヒントがたくさん詰まっています。

“当たり前”を捨てて笑顔でいることが育児を楽しむ最大のポイント

 初めての子供のときは自分も初ママ生活なので、「ママはこうあるべき」というイメージがあり、それに近づこうと必死でした。でも思うようにいかないことがたくさんありすぎて、あまりのできないっぷりに情けなさを感じたりして、ほんと今思えば自分で自分の首を絞めていました。

 でも実際は誰もそんな完璧を求めていないし、実際完璧じゃなくても子供は元気に大きく成長しています。これは今だからこそ気づけたことかもしれないし、もちろん今もこの意識を持つべきだと思うのですが、小学生ママから言えることとしては、あるべき姿にとらわれず、今目の前にある可愛らしい子供のために、まずはママ自身が笑顔でいられる時間・心のゆとりを持つことが一番大切だということです。せっかくの育児という与えられた機会なので、どうせなら自分自身も楽しみながら頑張ってみませんか?

文=JUNKO