自分を「美人見せ」できるお酒の断り方は? マネするだけの「美人語彙の練習帳」

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公開日:2019/10/12

『美人は上品な言葉遣いでできている オトナ女子のための「語彙力」練習帳』(山口謠司/宝島社)

 突然だが、あなたが思う「美人の条件」とは、どんなものだろうか? 顔の造作が整っていること? それとも、内面が女の子らしくてかわいいことだろうか。おそらく、多くの人は外見や性格に美人の条件を見いだそうとする。しかし、『美人は上品な言葉遣いでできている オトナ女子のための「語彙力」練習帳』(山口謠司/宝島社)によれば、美人度は“言葉遣い”にこそ表れるという。

■言葉を磨くと美人になれるワケとは?

“言葉遣いは、生まれてきて以来、その人がどのような場所で、どのような人とつきあって、どのような空気を心や頭脳に蓄積してきたかを知ることができる尺度でもあるのです。”

 そう語る著者の山口さんは、言葉に人の本質が表れると考えており、美人度はエレガントな言い回しを学ぶことでアップできると提唱している。

 日本語は実におもしろい言語だと思う。なぜなら、似たような意味を持ちながらも言い回しが異なる言葉がたくさんあり、どれを選ぶかによって違った伝わり方をするからだ。例えば、「おいしい」という感想を言いたい時も、選ぶ言葉によって与える印象はまるで変わる。「ウマい」と言えばちょっとガサツな印象になるが、「コクがあるね」と言えば具体的なおいしさを伝えることができ、作り手を喜ばせることもできそうだ。微妙なニュアンスの違いを丁寧な言葉で表現できたら、その人の知性も伝わるだろう。

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 だが、ただ丁寧な言葉ばかり使えばいいというわけではない。いくら綺麗な言葉を使っても心がこもっていないと、機械やAIが話すように無味乾燥に聞こえてしまう。「普段着はベーシックなもの」が基本のファッションと同じで、言葉もなにげない日常会話が印象を左右する。だからこそ、美人度を上げるには誰かの借り物ではない自分なりのエレガントな言葉遣いであることがポイントになるのだ。

 美しく洗練された言葉で話す人は対面していて心地よく、「また会って話したい」と思われやすい。言葉のトゲによって、人間関係が崩れてしまうこともないだろう。

 もし、何があっても「ヤバイ」が口癖で何を見ても「かわいい」と反応するのがクセになっているようだったら、そこからの脱却が「美人」になる近道だ。

■「私は下戸で…」はNG! お酒の席で使える“美しい断り方”

 本書にはオンオフどちらでも活用できる、困った時にすぐ役立てられる言い回しがたくさん収録されている。例えば、会話に困りやすいお酒の席でもエレガントな言葉を使うことができたら、一目置かれる美人になれるという。

 体質的にお酒に弱かったり体調や事情で飲めなかったりする時は、相手が誰であれアルコールを断りたくなるものだが、目上の人や大切なクライアント、これから親睦を深めたい相手に対して率直に「お酒は飲めません」と言うと角が立つ。しかし、エレガントな言葉を交えれば相手を不快な気分にさせず、断ることができるという。

 もしかしたら、「私は下戸なので…」と断っている方もいるかもしれないが、「下戸」は主に男性が用いる言葉なので、女性が使用すると品格を損なってしまうそうだ。美人見せしたい時は、「あいにく不調法なもので」「お気持ちだけいただきます」と返すのがベター。

 社会人にとって飲みの席は、避けられないものだからこそ、断りつつも相手を立てられる気配り女子は魅力溢れる美人に見えるのだ。

 たくさんの造語や略語が溢れかえっている中で、ハッとするようなエレガントな言葉で会話できたら、他にはない美人オーラを放てそうだ。奥ゆかしさや深さが詰まった日本語は、使いようで上品な印象を与えることができる素敵な言語。エレガントな語彙力を身に着ければ、あなたも知性や品性、愛嬌がある美人になれるのだ。

文=古川諭香

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