「妻がヒステリー気味で嫌」なら解決策はたったひとつ! 元サラリーマン主夫が出した答えとは?

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更新日:2020/1/15

 よく「話し合いをしたくても妻が怒って話にならない」と嘆く人がいる。どうしたらこの悩みが解決するのか。『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』(主婦の友社)の著者・河内瞬さんが家事・育児をこなす日々を通して導き出した答えはひとつ。とてもシンプルな方法だった。

『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』(河内瞬/主婦の友社)

女性や母親だからヒステリーなのではない。一日中子どもを相手にすると男女問わずヒステリーになるのである

 世間一般的に「女性は感情的になってすぐ怒る」とか「母親は話を聞かない」とか言われているが、これは“女性=ヒステリーになりやすいから”なのだろうか?

 サラリーマンから専業主夫に転身した著者を待ち受けていたのは、コントロールできない自由すぎる子どもたちに振り回され、全く予定どおりに進まない家事と、その家事に追われるように過ぎていく日々だった。そんな状況にフラストレーションがたまり、イライラを子どもにぶつけてしまったことがあったという。そのときの状況を、「俗にいうヒステリーな母親の父親版」と著者は表現している。つまり、ヒステリーは立場や状況が生んでいるものであって性別の問題ではない。同じ状況になれば男性も一緒なのだ。

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手のかかる部下がいたら男だってヒステリーになる

「一日中子どもの相手をしているだけでも疲れるのに、子どもは危ないことをするので自然と怒る回数も増えていく。職場でわがまま放題の部下に怒っていたら、徐々に自分が怒りっぽいキャラになるみたいな…。要するに、母親がヒステリーを起こすのはコントロール不可能な子どもの相手を常にしていて余裕がなくなった結果、沸点が低くなり子どもに対してよく怒るようになるのだ。なので、母親や女性という部分に原因があるのではなく、どうにもならない状況に陥りやすい子育ての環境に原因がある。ということは、同じ状況になれば男でもヒステリーを起こすし、沸点も低くなるのだ」

 書籍『主婦をサラリーマンにたとえたら想像以上にヤバくなった件』の中で著者は、子どもを職場の部下にたとえながらこう結論付けている。

パートナーのヒステリーを解決したいなら「相手の負担を減らしてあげること」

 冒頭に出した「話し合いをしたくても妻が怒ってできない」と嘆いている人へ。

「それは、余裕がない状況の主婦に対し、なぜ余裕がないのかを理解しないまま話を進めようとするからなのだ。余裕がない理由の大半は、パートナーが家事育児に参加しないことが原因だったりする。そんなパートナーから「こうしてほしい」「こうすればいい」と言われても「その前にやることやれよ!」と思うのは男女関係なく皆同じだろう。だから話し合いをしたいなら、パートナーにヒステリーになってほしくないのなら、家事育児に参加して相手の負担を減らしてあげるのが先決なのだ。自分が子どもを見て奥さんにひとりの時間を作ってあげるとか、細かい家事を先回りして動くとか、すぐできることはたくさんあるはず」

名もなき家事は家族全員でやろうよ。シュフだけの仕事じゃないよ

 主夫に転身して約4年。人生において思い通りにならないことなど日常茶飯事。しかし、シュフ(主夫・主婦)業の「思い通りにならないレベル」は群を抜いていると思う、と著者は言う。本書では、自身の体験から痛感した家事育児の大変さを見事に言語化している。その大変さがイマイチ理解できない人も、子どもを部下にたとえたマンガを読めば少しは共感できるのではないだろうか。この本を通して、いつの日か家事育児に苦しむシュフが一人もいなくなることが著者の強い願いだ。

【著者プロフィール】
河内 瞬
元サラリーマン。主夫ブロガー。妻、娘2人の4人暮らし。サラリーマンから主夫に転身して分かった家事・育児の大変さを『主夫の日々』で発信中。「子育てを部下に置き換えてみた」「主夫はおすすめの職業」など、独自の視点からの記事とオリジナルマンガにファン急増中。
インスタグラム@kawauchisyun/ツイッター@syufu_desu