【初詣前に】神様に願いが通じるお参りの方法、邪気が落ちる神社の歩き方を覚えよう

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公開日:2019/12/31

『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平/サンマーク出版)

 2019年はどんな年だっただろうか? 良いことや悪いこと、それらすべてを抱えて私たちは新しい年を迎える。「次はもっと良い年にしたい」――そう願うならば、ぜひ『成功している人は、なぜ神社に行くのか?』(八木龍平/サンマーク出版)を読んで、幸せになるための確実な準備をしてみよう。

 その準備とは、ズバリ「正しい神社の通い方」である。頭に「?」が浮かんだ人もいるかもしれないので、早速の内容をご紹介したい。

■神様は「意思と目的をもった知的生命体」

 本書では、科学者にして霊能者でもある八木龍平氏が、読者に幸せになってもらうために、神社の仕組みや通い方を解説する。本書は神秘的なテーマや体内を流れるチャクラの解説などにも触れているので、神秘的な話やスピリチュアルを信じる方は、とても親和性が高い内容だろう。一方、もし神秘的な話を信じないという方でも、初詣に行くという方は多いだろうから、ぜひ「なるほど、こんな世界もあるんだな」と思いながら読み進めてほしい。

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 八木氏によると、「神社に奉られる神様は、人間の創造物」だという。私たちは神社で両手を合わせて祈りを捧げる。この祈りには、時代を超えて様々な目的がこめられてきた。「幸せになりたい」をはじめとして、「河川の治水」や「五穀豊穣」など、その場所その時代の願い、つまり“目的”が神社に捧げられてきた。この祈りの集合体こそ神社の神様の正体なのだ。本書はこうも語る。

“神社の神さまとは、「意思と目的をもった知的生命体」です。”

 神様は人間の創造物であり、祈りが通じる“アクセス”可能な存在なのだ。

■神様に通じる「祈りの捧げ方」

 それでは神様に通じる“祈りの捧げ方”とはどんなものだろうか? ポイントは「スキマ」だ。

 私たちは様々な願いを持っている。「お金がほしい」とか「素晴らしいパートナーに出会いたい」とか、挙げればキリがない。その欲望で頭いっぱいの状態で、神様に「私を幸せにしてくれ!」と願っても、残念ながら届かないそうだ。

「仕事でも恋愛でもいいので、新しい出会いがほしいです!」と、頭の中に散らばった願いを整理しながら、神様の思考を受け取る「スキマ」を作ると、神様と通じ合えるという。

 本書では、神様に祈りが通じる正しいお祈りの手順をわかりやすく解説している。箇条書きで紹介してみよう。

(1)住所・氏名を伝える
(2)神社にお参りできたことへの感謝を伝え、願いごとを一言お伝えする
(3)祝詞(のりと)とよばれる神道の祈りの言葉を唱える

 ポイントは、必ず「参拝させていただき、感謝申し上げます」とお礼の心を伝えること。そして願いごとは1つだけお伝えすること。さらに罪やけがれを取り除く「はらいたまえ きよめたまえ」という祝詞(のりと)を唱えよう。

■ただ歩くだけで邪気が落ちる参道の歩き方

 読者は年にどれくらい神社を参拝するだろう? もしかすると「神社をお参りするのは初詣のときだけだよ」という人もいるかもしれない。そんな人は次の一年だけでもいいので、年3回以上参拝してみてはいかがだろうか。

 まず1回は一人で参拝して、神様と心ゆくまで交流してみよう。もう1回は、大切な家族と参拝。さらにもう1回は、大切な仲間たちと一緒に参拝して、お互いの絆を深めよう。昔から日本人は、神様にお祈りを捧げることを通じて、魂の深い部分を共有してきた。大切な人と一緒に参拝することで、神様が間に立って、仲が上手くいくように取り計らってくれるかもしれない。これも縁結びのひとつだ。

 さて、神社に行く気持ちになったら、ぜひ覚えておきたいことがある。それは本書のすすめる「ただ歩くだけで邪気が落ちる参道の歩き方」だ。神社にはエネルギーがあふれているので、足裏を通してエネルギーの出し入れを行うと、悪い気が去って、力がみなぎってくるという。

(本書より引用)

 具体的には、左足で吸って、右足で吐く。左足でエネルギーを受け取り、右足でエネルギーを与える感覚だ。足裏で呼吸するような感覚で大地と体の間でエネルギーを循環させると、腹の下に熱いエネルギーが入ってきて元気になるそうだ。

 2020年を良い年にするには、自分自身の努力が欠かせない。しかし、努力していてもそれだけではどうにもならないときもある。そんなとき最後にできるのは、見えない力に祈りを捧げること。一生懸命に願うことで、希望を見出せるのだ。もし今まだ2020年に希望が見出せない人や、もしくは、想像を超えるような成功をと願う人がいれば、本書は大いに参考になるはずだ。

文=いのうえゆきひろ