「お金が貯まらない人」の言い訳TOP2を発表! コレを避ければ年収200万でも貯金できるように!?

ビジネス

公開日:2020/1/6

『甘え体質をたたき直す! お金の【ドSレッスン】』(田口智隆:著、山元あり:まんが/誠文堂新光社)

 唐突だが皆さんは、貯蓄に余裕があるだろうか? 小生にはない。安定した収入はあるのだが、支出も安定したまま減らない。やはり、趣味への投資──無駄遣い──が多いのかもしれない。しかし、増税して可処分所得が増える見込みのない現在、このままではジリ貧になるばかりではないか。今まで貯蓄などロクに考えてこなかったが、流石に不安になってきた。そろそろ学ばなければと思っていたところでちょうど出会ったのが、『甘え体質をたたき直す! お金の【ドSレッスン】』(田口智隆:著、山元あり:まんが/誠文堂新光社)だ。本書は、貯蓄のできない我々を、スーツが似合うキリっとした女性講師が指導するコミック形式の1冊。【ドS】と題するだけに、講師は手厳しく、単刀直入に問題の本質を突いてくる。
 
「お金が貯まらないのは給料が安いからだ」──そう考えている人は少なくないだろう。だが実際には、収入の大小に関わらず計画的に貯蓄を進めている人も決して少なくない。確かに金融広報中央委員会の2018年度統計によれば、年収300万円以下の20代の単身者は49.1%が「貯蓄なし」ということだが、逆にいえば、残りの約半数は貯蓄をしているということだ。本書は冒頭から「『給料のせい』にしている人は、一生お金は貯まらない!」と断言する。

 先述の統計を見ても、それは納得せざるを得ない。さらにいえば「今を楽しみたいから」といっている人も、やはり貯まらないとも。そもそも、その2つが「お金が貯まらない人の言い訳トップ2」だというのだ。我が身を振り返ると正にそのパターンだった…。あまりにも完璧に図星を突かれ動揺してしまうが、この現状を打破するためにも女王様、いや、講師の教えを学んでいこう。

「給料日前になると決まって、通帳の残高がゼロになってしまう」という経験は、多くの人がしているはず。わかっているのに、なぜその前に気づいて自制しないのか、疑問に思ったことはないだろうか? それについて本書は、「人間の脳が、自分の給料に合うように、きれいに使い切ろうとするから」と分析する。給与が右肩上がりだった時代に働いていた親を見ていた世代が、その感覚を真似てしまうらしい。確かにかつての時代には多少散財してもその後の賃金上昇で何とかなっていただろうが、もうそれでは通用しない時代である。

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 では、確実に貯蓄するにはどうすべきか。まずは支出を把握すること。難しく考えず、まずノートに記録を取ることから始めよう。日付とその日の使った額を書き留めていく。もちろん、家賃や公共料金もすべてだ。

 それを続けて、2カ月ほどしたら次のステップへ。今度は、その日の支出を、生活に必須な「消費」、明らかな無駄遣いである「浪費」、貯蓄や習い事、学ぶための書籍代など、自身の将来への「投資」に分類する。次にその内の「消費」を、家賃や公共料金、各種保険などの「固定費」と、日々の食事代などの生活費である「変動費」とに分ける。

 さらに次のステップは、給料を先ほどの分類の内、「消費」70%、「投資」20%、「浪費」10%と配分を決めること。ポイントは、「浪費」も必要だということだ。息抜きがなければ、疲れてしまう。また、20%の「投資」は、銀行の「自動積み立て」などを利用し確保しよう。

 そして、「消費」の内、「固定費」を見直したい。たとえば保険や携帯料金は、思い切って安いプランに変更することを本書は推奨。これらができれば、徐々に貯まる土台はできている。そして最後のステップは、貯蓄を運用する「投資信託」へと挑戦する流れだ。

 本書内で講師は、飴と鞭を使い分けながらビシビシと厳しく要領よく指導してくれる。普段ダラダラと生きている小生には、実に良い刺激だ。いや、刺激が目的ではない、貯蓄をせねば。まずは記録を付けることから始めよう。でもサボりがちな小生ゆえ、その時は厳しくしてくれる女王様もほしい次第…。

文=犬山しんのすけ

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