ごはんかな? 山かな? いや、「ごはん山」だ! 身近なたべもので想像力を広げる絵本

文芸・カルチャー

2020/1/11

『ごはん山』(はらぺこめがね/白泉社)

 みんな大好き、たきたてごはん! 頂点に向かってなめらかなカーブを描く三角形。これって何かに似てる!?

『ごはん山』(白泉社)は、たべもの絵本で人気の“はらぺこめがね”さんによる新作。ごはんを山に見立て、リズミカルな川柳で楽しむ、ちょっと不思議で美味しそうな絵本です。

「うめぼしを のっけたら すっぱやまだ。あ、いっくできたぞ」
おはようさん しろいおやまに ひが のぼる
「たのしいね! みんなで もっと かんがえてみようよ」

 ごはんが大好きな家族は、今日もごはんを囲んでにこにこ。ごはんに梅干しを乗っけると“すっぱやま”が完成! そこで、ほかの「ごはん山」も考えてみることになりました。

にぎ にぎ にぎ
しゃけ のり こんぶ
かあさんの あじ

 おにぎりを3つ並べた「さんかく山みゃく」は、青空のなかにそびえたつ山々のよう。しゃけ、のり、こんぶ、1つ選ぶならどの山にのぼりたい?

どどどどど!
カレーだ にげろ
いそいで くだれ!

 白ごはんでできた「しろめしアルプス」をくだっていたら、ほかほかカレーが流れてきた! よく見たら、お肉やじゃがいもがゴロゴロ入ってる。こんなカレーが夕飯に出たら、嬉しいだろうな~。

■想像してみよう! もし「ごはん山」にのぼれたら…!?

 ほかにも、一面に広がる卵の上にケチャップが流れる「ふわとろ山」、ごはんに穴をあけて食べる“あの”大人気ごはんなど、ユニークな山々が登場。見たことのあるごはんばかりで子どもは大喜び。リアルな描写に大人もお腹がグーッ。

 食卓でも「やった! 今日は『さんかく山みゃく』だ」「美味しそうな『ふわとろ山』だね」と話題になること間違いナシ。

「もし体が小さくなってごはん山にのぼれたら…」と想像しながら、新たなごはん山探訪を考えるのもよし。家族ごはんがますます楽しくなりそう。

 ごはんが山になっただけで、こんなに楽しいなんて! 次々と景色が変わる山と、いろんな味を楽しめるごはんって、どちらも楽しくてやっぱりよく似てる。

 はぁ~、日本人でよかった。ごちそうさまでした!

文=吉田有希