恋人に「秘密」を追求された時に使える「魔法の言葉」がある!? 欧州最強のメンタリストが教える「秘密」を上手に使いこなす方法

ビジネス

2020/2/24

『秘密を上手に使いこなす方法』(トルステン・ハーフェナー:著、柴田さとみ:訳/サンマーク出版)

「秘密」。この言葉にトクベツな印象を抱く人は多いだろう。

 友だちに、恋人に、家族に――。私たちの生活の中で「秘密」はさまざまな形で現れる。

 そんな「秘密」の本質に切り込んだ1冊が『秘密を上手に使いこなす方法』(トルステン・ハーフェナー:著、柴田さとみ:訳/サンマーク出版)。本書いわく秘密は誰にとっても「人生の一部」であり、秘密のまったくない人生など考えられないという。

 著者はドイツで有名なメンタリストであり、マインド・リーダー(読心術師)であり、マジシャンでもある人気のエンターテイナー。2011年に日本で発売されたデビュー作『心を上手に透視する方法』(サンマーク出版)は日常生活で使える「マインド・リーディング」を惜しみなく解説し、ベストセラーとなった。

「秘密」というと、裏切りや嘘、罪悪感、暴かれる恐怖など、マイナスなイメージと結びつきやすい。しかし本書では「秘密のポジティブな面」にも焦点をあて、秘密を生活や人間関係に生かす方法を解説している。

「秘密」は私たちの生活を豊かにする

 本書によると、秘密は本来「世界を豊かにしてくれるもの」だ。

 秘密は「何を明かし、何を明かさないか」を自分で決められる。それはつまり相手を傷つけないために「あえて言わない」という選択ができるということだ。

「秘密を打ち明ける」という行為もまた、人と人との結びつきを強くする。信頼できる誰かと秘密を共有することは、親密な人間関係を築くための大切な要素である。

 また、マーケティングの世界でも「秘密」は重要な武器になるという。

 たとえば新型のiPhoneが発表される度に、ファンたちが大いに盛り上がるアップル社の話を取り上げたい。

「自分の知らない何かがある」という期待は、人の好奇心をかき立て、なんとか知りたいという欲求を抱かせる。こうした人の心理を巧みに利用するため、アップル社には「機密担当部署」が存在し、意図的にリークした情報以外は公式発表までけっして漏らさないように対策をしているそうだ。iPhoneファンの熱狂には「秘密」が一役買っていたのである。

人は「暴かれた秘密」に興味を持たない

 もちろん「秘密」にはイメージ通りの恐ろしい一面もある。

 たとえば有名人のゴシップがそうだ。自分にはまったく関係がないにもかかわらず、そのネタは世間をかなり熱くさせる。

 噂の対象が有名な人物であればあるほど秘密の価値はあがり、その事実が世間的に好ましくないものであるほど「秘密を暴く」という行為は歯止めがきかなくなるのだ。

 しかし「もう新事実は出てこないぞ」となったら最後、その熱はどんどん冷めていき、興味は別のところに移っていく…。

「見えないもの」には価値が潜んでいるが、それに魅力があるのは「見えない間だけ」。“秘密そのもの”ではなく、「これはなにかあるぞ」という“秘密めいた雰囲気”に、人は惹きつけられるのである。

絆の深いカップルほど「秘密」がある

「秘密」は隠されているからこそ、魅力的である。これは恋愛でも同じことがいえるだろう。自分を相手にオープンにしすぎれば、すべてが当たり前でつまらなくなっていく――。

 本書によると、アメリカの心理学者がおこなったアンケートでは「幸せな関係を築いているカップルほど、相手のすべてを知ろうとは望まない」という結果が示された。

 大切なのは愛すべき人に自分のすべてを知ってもらうことではなく「“自分には秘密がある”ことを隠さない」ということなのだ。

 しかしもし、その秘密を相手に知りたいといわれたら…?

 本書にはそんな時に役立つ、たった一言の「魔法の言葉」が紹介されている。もちろん、それが「魔法の言葉」であるという秘密は、絶対に漏らしてはいけない――。

「秘密」は人生の一部。けっして良い面だけではないが、使い方次第では生き方や人間関係をより豊かにしてくれる。

 私たちに必要な「秘密」とは――。本書でその“秘密を守る一員”になろう。

文=ひがしあや