相づちの5タイプをマネして年配者の心をくすぐる! 究極の会話術を短時間でマスター

ビジネス

公開日:2020/3/3

『誰とでも会話が続く「相づち」のコツ』(齊藤勇/文響社)

 メールやチャットでのコミュニケーションが定着した一方で、ビジネスの現場ではまだまだ相手と直接話す機会が多い。しかし、大切な取引先との商談や、さまざまな業種の人が集まるパーティーなどの場面で上手に話せず、自分にガッカリしてしまったという人もいるのではないだろうか?
 
 じつは、相手とのスムーズな会話に必要なのは“話す”ことではなく、とにかく相手の話に“耳を傾ける”こと。なかでも“相づち”こそが武器になると教えてくれるのが、『誰とでも会話が続く「相づち」のコツ』(齊藤勇/文響社)だ。

相づちは、年配者の心をつかむ武器になる

 必ずしも話し上手になる必要はなく、相手の承認欲求をくすぐりながら「話させ上手」になればいいと指南するのが本書。その場面で活かせる“相づち”は、日本ならではの「相手に話をさせて人間関係を良好にするもっとも簡単な方法」だという。
 
 その背景としてあるのは、日本人の多くが「情的人間関係」に左右されやすいということ。とりわけ世代が年配になればなるほど、その傾向は色濃くなるという。自分の個性を押し出すことをいったんグッと飲み込んで、彼らの心を動かすことができれば自分のチャンスに繋げられるかもしれない。そんな場面で役立ててほしいのがまさに“相づち”。上手に使いこなせれば、年配世代との「価値観のギャップ」も埋められる武器になりそうだ。

これだけは覚えておきたい、相づちの“さしすせそ”

 一口に相づちといっても、さまざまな種類がある。本書では、なかでも基本となる相づちの「さしすせそ」が紹介されている。

・さ「さすが」

 相づちが有効なのは、多くの場合において相手の承認欲求を満たす効果があるから。その最高峰といえるのが「さすが」だ。相手自身が持つ特別な性格や才能を褒める働きがある。何か成果を出した先輩や上司がいたら、「さすが、部長!」とひと声かければ、あなたの信頼度もグッと上がるはずだ。

・し「知らなかった」

 多少なりとも大げさでいいので、驚きのリアクションと共に発してほしいのがこの言葉。種類としては相手を賞賛する言葉であるが、「すごい!」とただ褒めるよりも、「知らなかった!」と話せば、話し手の知識や情報収集能力を高く評価できる。語尾を伸ばして「知らなかった~!」と活用すれば、相手の優越感をよりいっそう引き出せる。

・す「すごい」

 文字通りにド直球で相手を褒める言葉だが、できれば「すごい!」のあとに念押しして、「いや、本当にすごいですね…」とちょっとした余韻や含みを持たせながらいえば、効果もバツグンだ。社会では往々にして立場が上がれば上がるほど、物事はできて当然になるため、あまり特別に評価されなくなってくるものだが、先輩や上司に素直な評価をぶつければ、「自分にとって大切な人」と認識され、おのずと可愛がられるはずだ。

・せ「センスがいい」

 先述の「さすが」や「すごい」も相手を褒める言葉であるが、こちらはちょっと毛色が異なる。目の前にみえる成果だけでなく、相手が「みえない自分の才能をみつけてくれる人だ」と内面を評価されたような感覚になるからだ。センスを褒められると、おそらく多くの人は、どこかこそばゆい感情をおぼえるだろう。しかし、その居心地の悪さが刺激になり、いつの間にかあなたに好意を抱くようになるのだ。

・そ「それで」

 ともすれば相手を追い詰めてしまいそうな言葉だが、場面を選べば、話し手を勇気づける言葉に様変わりする。一見自信がありそうにみえても、話しながら「相手が自分や話題に関心を持っているかどうか…」と不安を抱えている人もいる。また、年齢を重ねるにつれて人は誰かに何か教えたくなってくるものだが、そんなときに「それで?」と相づちをはさんで相手の話を促すことができれば、一目置かれる存在になるだろう。

 ちょっとした雑談タイムなのに、特に話すネタがない…と困っているならば、いっそ聞き手に徹するというのも会話のコツ。「話し上手とは聞き上手」と昔からよくいわれるが、ここで紹介した相づちを上手に使って、日常的なコミュニケーションに役立ててほしい。

文=カネコシュウヘイ

この記事で紹介した書籍ほか

誰とでも会話が続く「相づち」のコツ

著:
出版社:
文響社
発売日:
ISBN:
9784866511566