その考え方だとメンタル崩壊!? 精神科医が教える「考えなくていいこと」

暮らし

公開日:2021/3/14

どうしようもなく仕事が「しんどい」あなたへ ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト
『どうしようもなく仕事が「しんどい」あなたへ ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト』(井上智介/KADOKAWA)

 例えば、ミスを執拗に責められて「自分が悪いのかな…」と落ち込んだり、嫌いな人が職場にいて「いつまでこれが続くんだろう」と思い悩んだり。仕事がしんどくてたまらないという人は多いのではないだろうか。

 そんな人におすすめなのが『どうしようもなく仕事が「しんどい」あなたへ ストレス社会で「考えなくていいこと」リスト』(井上智介/KADOKAWA)だ。精神科医であり産業医でもある井上智介先生が、これまで1万人以上を救ってきた経験を元に、ストレス社会でラクに生きる具体策を紹介している。

ストレス社会でラクに生きる具体策を紹介

 本書の最大の特徴は、職場や人間関係で生じやすい悩みを、それぞれ「考えなくていいこと」としてまとめている点だ。

advertisement

 井上先生によると、精神的に落ち込みやすい人はある問題に直面したとき、「自分が悪いんだ」「もっと頑張らなければ」など、同じような考え方をする傾向が強いという。

 そこで、本書では悩みのシチュエーション別に「こういう考え方をすると余計にしんどくなる。だからこうするといいですよ」という具体策が42例、ところどころ4コマを交えながらつづられている。

 また、コロナ禍で増えた在宅ワークにまつわる問題、例えば「上司から頻繁に連絡が来て辛い」「孤独を感じる」「部下の管理をしにくい」など、今の時代に寄り添った悩みが多数取り上げられている点も注目だ。

金髪アフロ・赤ブチ眼鏡の精神科医

金髪アフロ・赤ブチ眼鏡の精神科医

 そして、興味深いのは井上先生の出で立ちだ。金髪アフロのウィッグ+赤ブチ眼鏡という、とうてい医者とは思えない、全力でふざけた格好をしている。

 本書でその理由は、次のように明かされている。

「精神科は怖いイメージが強いため、自分や家族が精神科に通うことになったとき、周りからおかしな目で見られるのはイヤだと思うんですよね。だから、どうやったらイメージを変えられるだろうかと考えました。その結果、お医者さんは完璧な人だと思われていると感じたので、逆に隙しかない状態でメディアに出ることにしたんです(要約)」

 見た目が突飛なため、井上先生の元には批判的な意見が寄せられることも多いという。しかし、井上先生はへこたれない。攻撃的なSNSのアカウントは「呼吸するようにブロック」して、自分の信念を貫いている。

 そんな、型破りで熱く、そして人間味あふれるドクターによって語りかけられる言葉は、心に溶け込むように吸収されていく。あれこれ考え込んで、しんどいと感じている人はぜひ手に取ってみてほしい。

文=森本裕美

【著者プロフィール】
井上智介
島根大学医学部を卒業後、産業医・精神科医・健診医の3つの役割を中心に活動中。「大ざっぱに笑って生きる」をモットーにし、心が軽くなる話をブログやSNSで数多く発信。わかりやすい説明と温かい人柄が多くの人に支持されている。

あわせて読みたい

この記事で紹介した書籍ほか