【2月22日はスーパー猫の日!】黒猫ろんちゃん、実家へ…! 甘えん坊の黒猫との日々は、2巻も癒し効果絶大

マンガ

更新日:2022/2/22

黒猫ろんと暮らしたら2
『黒猫ろんと暮らしたら2』(AKR/KADOKAWA)

 クールなイメージのある黒猫だが、いざ実際に飼ってみると、その性格は、意外と甘えん坊という場合も少なくないらしい。『黒猫ろんと暮らしたら』(AKR/KADOKAWA)は、人懐っこい黒猫ろんと飼い主AKRさんの日常を描き出したコミックエッセイ。Twitterやアメブロの投稿が話題を呼び、書籍化された人気作だ。第1巻では、ろんとAKRさんの出会いや一緒に暮らしてからの日々が綴られていたが、第2巻『黒猫ろんと暮らしたら2』(AKR/KADOKAWA)では、6歳になったろんの姿が描かれる。飼い主大好きなろんの姿は、なんて可愛らしいことか。黒猫の魅力にすっかり骨抜きにさせられてしまう猫好き必読の作品だ。

 ろんは、元保護猫。人懐っこすぎて近所のおじさんに擦り寄り、邪険にされていたところを保護されたという男の子だが、6歳になってからも、変わらず甘えん坊だ。家ではとにかくAKRさんについてまわり、寝る時は必ず同じベッドで眠りたがる。AKRさんがスマホを探していると、自分が探されていると思って「ボクはここ」アピールをしてきたり、AKRさんが新聞の上で日向ぼっこしているろんを移動させようとすると、「わかっているよ、ハグでしょ?」とピトッと腕の中に入ってきたり、自分のところに来てほしい時は、寝起きの甘えきった声でAKRさんを呼びつけたり…。AKRさんのことを愛してやまないそんなろんの姿は、癒し効果抜群。ろんとAKRさんのラブラブな姿についニヤニヤしてしまう。

黒猫ろんと暮らしたら2

黒猫ろんと暮らしたら2

黒猫ろんと暮らしたら2

 だが、2巻で、AKRさんは、あまりにも寂しがり屋のろんのことを心配に思う。朝、AKRさんが仕事に出かける時は、今生の別れのように追い縋り、帰ってくると、無我夢中で迎えに来てくれるろん。「猫は日中飼い主が不在でも自由に過ごす」と言われているが、ろんは、昼間は、AKRさんのベッドで寝て過ごしているようで、遊んだ形跡がない。日中、AKRさんが不在なことは、ろんにとって辛いことなのではないか。AKRさんの父母、祖父母が住む実家なら、ろんは日中寂しくないかもしれない。実家に戻れば、職場まで車で往復2時間かかってしまうが、AKRさんは、「自分の負担よりもろんの幸せを優先したい」と、実家に帰ることを決意するのだ。

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 AKRさん家族とろんの初対面や、実家でのエピソードは、ほのぼのとした気分にさせられる。初めての実家。ろんはAKRさんの家族にすぐになじみ、人恋しさが満たされたようで、心配していた日中も祖父に寄り添ったり、いろんな人のベッドで寝たりと楽しく過ごしているようだ。だが、AKRさんのおばあちゃんだけは大の猫嫌い。それでも、ろんの魅力に次第にほだされていくその様子がなんとも微笑ましい。最初は「ねこはいや、しかも黒猫…おそろしい…」と言っていたのに、半年後には、黒猫柄のお茶碗やトイレマットを買ってくるようになったおばあちゃん。今では一緒に昼寝をすることもあるというのだから、ろんの可愛さは絶大だ。

黒猫ろんと暮らしたら2

黒猫ろんと暮らしたら2

 ろんのために実家に帰ったAKRさんだったが、ろんがいることによって、実家が明るくなり、家族の会話が増えたように感じるのだという。AKRさん家族にとって、もう、ろんのいない暮らしは考えられない。猫を飼っている人はろんにメロメロのAKRさんと家族たちの姿に共感させられるに違いないし、猫を飼っていない人は、「うちも猫を家族に迎えたい…」と思わずにはいられないだろう。この作品を読めば、黒猫ろんの虜になること間違いなし。ぽかぽかと幸せな気分に浸れる本作品を、ぜひともあなたにも読んでほしい。

文=アサトーミナミ

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