騙す手口と、騙される人の心理が丸わかりの1冊

すばる舎

2011/9/7

実録 詐欺電話 私はこうしてだまされた

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : すばる舎
ジャンル:趣味・実用・カルチャー 購入元:電子貸本Renta!
著者名:日向野利治 価格:1,050円

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「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」…詐欺、怖いですね。でも、ニュースで見ていてもなんだか対岸の火事。私は大丈夫なんて思っていました、この本を読むまでは。

著書の日向野氏もそう思っていたそうです。もし詐欺電話がかかってきても自分は騙されないとも思っていたのです。でも、これは著者だけでなく、私もそうですが多くの人がそう思っていることではないでしょうか?

しかし、本書を読んでいて冷静になれるか? 疑問を感じました。異常な心理状態では何もできないまま詐欺に合ってしまうかもしれないのです。

不動産評論家でテレビや新聞、講演などで活躍する知識人でもある著者が実際に騙された経験を記しています。本書の前半は著者が騙されてお金を振込み、さらに8ヶ月後のもう一度騙される。その経緯だけでも実際に騙されたからこその騙す手口が詳細なのですが、「私は大丈夫」だと思っていた人がなぜ騙されるのかが分かる、騙された人の心情が書かれています。

突然の電話で「有料サイトの支払いが滞っています。法務省認可の債務回収会社です。調査費用など加算されて70万円」と、言われたら動揺しますよね。「示談ということで30万円でどうでしょう」って言われたらすぐに飛びつきますよね。早く終わらせたい、この事実から逃げ出したいという気持ちで値下げされた金額に飛びつくでしょう。

後半には電話詐欺だけでなく、本業の不動産でもいろんな詐欺を見てきたという著者が、詐欺について必要な情報で武装することの重要性や、最近の詐欺の傾向などについても解説しています。もちろん詐欺の手口は日々複雑になり、警察と詐欺グループはいたちごっこになっているかもしれませんね。だからこそ、自分で出来ることは情報を味方につけておくことなんだと思います。

騙されない方がいいです、もちろん。しかし、何の予備知識もなければ、「その時」が突然来たとき、著者同様にパニックが異常な心理状態を引き起こし、お金を振り込んでしまうのです。だから、そのために必要な情報は得ておくべきですね!

「私は大丈夫!」と、思った人は絶対に読むべきですよ。

目次からも著者が騙された経緯から後半へ続く必要な情報武装まで分かりやすい目次になっています

本文の一部。こんな手口で話をしてきたらまず詐欺だと思いましょう

著者のプロフィールからも知識人だということが分かります。でも騙されてしまったんですね