読みたガール365 「りかちんげーる」 殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子 2013/01/13

この本の原点は「私は蝋人形、私はおかくず人形」すなわち、中味のない人形のような私という事です。藤子は両親からの虐待、学校でのイジメ、恋人からの酷い扱いから次々と人を殺しまくっていきます。私がこの本を最後まで読み終えたとき、凄く悔しい気分になりました。藤子は次々に殺人を犯していったわけですが、藤子は元々の境遇があまりにも最悪すぎる。だからフジコが殺人鬼になってもおかしくないだろうとついつい思ってしまいますし、「なんでそっち方向に進んでくの！」と叫びたいくらい悔しくなります。私の中でこの本は大胆な内容を等身大で見れて凄く印象に残りました。