恋に落ちた瞬間をはっきりと覚えている。婚約者がいるのに、昔の恋人にとらわれていく――／四月になれば彼女は③

『四月になれば彼女は』（川村元気：原作、箸井地図：漫画/文藝春秋）第3回【全4回】

精神科医の藤代と獣医の弥生は、同棲して3年。1年後の4月にむけて結婚の準備をすすめてるところだった。そんなとき藤代のもとに、大学時代の恋人・ハルから一通の手紙が届く。「あのときのわたしには、自分よりも大切なひとがいた。それが、永遠に続くものだと信じていた」――。ハルとの思い出に心がとらわれていくうちに、弥生が姿を消してしまう…。結婚を前に消えた婚約者の行方は？ 究極の恋愛を描いた大ヒット小説をコミカライズした『四月になれば彼女は』をお楽しみください。