【第22回】『週刊ツリメ』/「Badツイートとラッキー休校」

エンタメ

2018/7/27

 先週の第21回にて「猛暑」についてエッセイを書いたんだ。天空から降り注ぐ日差しに体力を奪われ、ゾンビのような歩き方になっていた。ところが今週はもっと暑そうだ。2018年7月23日に埼玉県熊谷市で41.1度を観測したのだ。この温度は国内史上最高らしい。僕の出身は埼玉県なんだ。だから日本歴代1位になって嬉しいんだけど、嫌でもある。だって暑さで埼玉県の熊谷市が有名になってもなぁって感じ。それなら十万石饅頭がまんじゅう大会で日本一になった方が皆んなハッピーになる。

 毎日の目紛しい天候の変化に嫌気がさしていたんだ。友達にご飯を誘われても行く気になれない。そんな憂鬱な毎日の中でツイッターを見ていたらbadツイートを発見した。

 台風12号だ。

 夏は台風の親戚が嫌ってほど集まるんだ。お金はくれない癖に畑や家を傷つけて帰っていくんだ。せめて家の前に金貨くらいは落として欲しいよ。

 中学生時代に凄い台風が来たんだ。突風を纏った豪雨がやってきて、実家の屋根を粉砕したのだ(実話)。その時はおばあちゃんと2人でリビングに居てテレビを観ていたんだ。おばあちゃんは耳が少し遠くてテレビのスピーカー音はそこまで聴こえてないらしい。それでも笑って観てるんだ。何故かは分からない。でものど自慢で鐘が1回しか鳴らないとゲラゲラ笑うんだよね。多分そういう事だと思う。きっとゲスい笑いが好きなんだ。笑

 その日、土曜日のお昼頃だったから王様のブランチを観ていた気がする。室内では賑やかな雰囲気が漂っていたが、外では風と雨の喧嘩が行われていた。僕もばあちゃんもそこまで気にしないでいたら外から「ガシャン」って物凄い音がしたんだ。流石におばあちゃんも気付いたらしく僕にこう言ってきたんだ。

「誰か来たんじゃない?」

 えぇ〜。何か割れた音がしたじゃん。もし人が家の前に居たらどんなノックしたのって問いたくなるよ。少し怖くなったので玄関を覗き込んでみた。誰もいない。外は風で木が激しく揺れて雨も斜めに強く降っていた。しかし誰も居なくて良かった。外がこんな時に訪問する人なんて悪い奴に決まってる。ホッとして閉めようとしたら地面に目がいったんだ。そこには居た。

 割れた瓦がたくさん。

 2人が聞いた音ってのは、屋根から落ちた瓦の音だったんだ。台風が過ぎた後に屋根を確認したら一部木が剥き出しなっている箇所があった。後日、業者に頼んで修理して貰ったんだが今でも瓦が崩れるらしい。だが台風も悪い事ばかりではない。学生にとってはラッキーな出来事も起きる。

 僕はそれを「ラッキー休校」と呼んでいる。

 また平日のある日、高校時代は学校にチャリンコを40分漕いで通ってたんだ。天候が悪くても自転車で登校しなければならない。向かい風でチャリを漕いでも前に進まず、着いた頃には疲れ切っている。雨が降れば着いた頃には、制服がビチョビチョ。空が悪い日は休みたかった。でも、そんな事で欠席をしていたら成績が悪くなるから仕方なく行ってた。親が家にいれば送って貰えるが仕事でいない。お金があればタクシーを呼んでリッチに登校出来るがそんなに持っていない。この状況を自力で回避するのは不可能だ。じゃあどうすれば良いのか?答えは一つだ。

 台風に任せるしかない。

 しかし最悪なパターンもある。夜中に台風が来て朝起きたら過ぎ去っている場合だ。こうなると登校しなければならない。しかも過ぎた後ってのは、風が物凄く強いんだ。目にホコリが入りながらも畑の道を頑張って漕いでいた制服姿の自分を思い出した。

◆執筆者プロフィール
ツリメ(byアバンティーズ)
YouTuberプロダクション・UUUM(ウーム)株式会社所属。埼玉県出身の現役大学生でもあり、年齢は21歳。90万人のチャンネル登録者を抱える人気グループ「アバンティーズ」の一員として活躍しているが、じつはYouTuberを続けるか就職するかで悩んでいる(というかそもそも卒業できるのかアヤシイ)。絵心はないがイラストを描くのが趣味で、メンバーからは「画伯」と呼ばれている。

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