漢方を知ると、いつもの身近な食材が薬の代わりに! /『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』①

健康・美容

2019/8/1

『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(櫻井大典/マガジンハウス)

「漢方ってこんなに簡単だったの!?」
知らなかった食材の力で、今夏の酷暑による体の不調をととのえてみませんか?
毎日の食事で簡単に対策できる食材選びやレシピを『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(櫻井大典/マガジンハウス)からご紹介します。

■櫻井式! 食べる漢方のいいところ

【1】漢方薬や特別な食材はいりません
「葛根湯(かっこんとう)」をはじめとした、専門店で見かける心強い漢方薬。しかし漢方の治療は、まず食事が第一。病気かも……と思ったら、あわてて薬を飲むのではなく、原因を引き起こしている食べ方を見直したり、体質に合った食材を選ぶことが大切。「熱にはりんご」、「二日酔いにはもやし」など、一般的なスーパーで手に入るものだけで対処をします!

【2】症状に合わせた食材を選ぶ!
 本書は「カゼ・病気」「疲れ・だるさ」「冷え・美容」「こころ」の章に分けて、さまざまな症状に合った食材・食べ方をイラストとともに紹介。原因と対策を細かく解説しています。また、巻末には「症状別おすすめ食材リスト」も収録。

【3】簡単にできて心も体も不調改善!!
 たとえば、「ゆでたじゃがいも」、「おかゆ+梅干し」、「焼きバナナ」など、簡単にできる食べ方を厳選。料理に自信がなくても、時間がなくても大丈夫。スープや炒め物なども、15分以内にさっとつくれるものばかりです。

■1限目 漢方の基本的な考え方

病気にならないために
体質から改善を目指す

「漢方」は、中国から伝わった生薬学が長い間に日本の風土や人に合うように変化してきた日本独自の医学です。たとえば、女性の悩みに多い月経痛。お腹が激しく痛む人がいれば、下っ腹が鈍く痛む人もいます。頭痛がしたり、腰痛を伴う人もいたりして、痛みの程度や症状は人それぞれです。漢方は、これらの具体的な症状とその人の体質、食生活、生活習慣などを総合的にみて、その原因を探ることから始まります。そして、その原因は体質と深く結びついていると考え、体質改善していくことに重きをおきます。病気になりにくい体質を目指すほうが、長期にわたってよい状態を維持できるからです。

■2限目 食材がもつチカラとは

食材の味や性質が
体の熱や働きをととのえる

 野菜や果物、肉、魚、卵、米……。すべての食材は形も味も違うように、それぞれ独自の働きをもち、食べたときに体に及ぼす作用も異なります。食材が薬になり、体のバランスをととのえ、血や肉や骨となっていくのです。

 左ページのように、食材には体の機能を促して温めたり、機能を抑えて冷やしたりする性質=五性(ごせい)や、特有の作用をもつ五味(ごみ)があります。これらをまんべんなくとることが体本来の働きを発揮するために重要であると漢方では考えます。


【次回に続きます(明日は体にいい食べ方を紹介!)】