意識するだけで体質改善ができる漢方的食べ方とは? /『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』②

健康・美容

2019/8/2

『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(櫻井大典/マガジンハウス)

「漢方ってこんなに簡単だったの!?」
知らなかった食材の力で、今夏の酷暑による体の不調をととのえてみませんか?
毎日の食事で簡単に対策できる食材選びやレシピを『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(櫻井大典/マガジンハウス)からご紹介します。

■3限目 どうして食べるだけで、体に効くの?

体を構成している「五臓」と
食べ物が密接につながっている

 五臓とは「生命活動に必要な働きや機能を、肝・心・脾・肺・腎の5つに分類したもの」。心臓や肝臓などの内臓器官ではなく、漢方ではより広い機能や概念を表します。五臓のいずれかに働きかけると、別の臓にも影響が及び、互いにバランスをとっているのが私たちの体なのです。

 食べ物を通して、五味(ごみ)や五性(ごせい)が体に働きかけ、五臓に作用を及ぼします。酸味は肝、甘味は脾、辛味は肺、鹹味は腎、苦味は心を養う力を高めます。どれかひとつが不足したり多すぎたりすると、五臓の働きが悪くなることも。食材をバランスよくとることが体調をととのえることにつながるのです。

■4限目 健康をみちびくバロメーターは「気・血・水」!

絶えず全身をめぐっている
人間の三大エネルギー源

 人の体は、「気・血・水」という3つの要素から成り立ち、滞ると内臓機能が下がり、病気の原因になります。「気」は生命を維持して活動させるエネルギーの源で、全身をめぐって体や臓腑の機能を司ります。体を温め、血液や体液をめぐらせて五臓の正常な活動も維持。「血」は血液のことを指し、サラサラで体のすみずみまでめぐるのがよく、各組織を活性化させる働きがあります。「水」は血液以外の体液のこと。体内を循環し、全体を潤します。

 この3つはお互いに影響しあいながら、食事や生活習慣によって変化します。気・血・水の状態が体質を決めるので、6章(本書p.134)で確認してみましょう。

■5限目 体にいい食べ方のコツ

乱れた食事を正して
ゆるい「食養生」を実践

 健康の基本は「食養生」にあり、といっても過言ではありません。養生とは漢方で「そなえる生き方」の意味をあらわしますが、どんなに仕事や家事が忙しくても、食事は軽視してはいけません。「食養生」とは文字通り、食事から生命を養う方法。自分が食べるものをおろそかにすることは、命を軽視して、粗末にすることに。私たちが日々食べているものが、病気の一因になってしまうか、心も体も元気にしてくれるかは食べ方次第なのです。

 とはいっても、忙しい人にとって厳密なルールはなかなか難しいもの。意識するだけで、体質改善をみちびいてくれる食べ方を紹介します。


【次回に続きます(明日は慢性的だるさに効くレシピを紹介!)】