二日酔いに効く簡単解毒スープを紹介! /『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』⑤

健康・美容

公開日:2019/8/5

もやしがもつ解毒作用で代謝する力を取り戻す

 二日酔いの原因は単純です。お酒の飲みすぎ! これに尽きます。自分が飲める以上の量を飲んでしまい、アルコールが分解されず体内に残り、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状になってあらわれるのです。

 緑豆もやしにはアルコールの解毒を促す作用があります。また、余分な熱をとり、利尿効果も。「緑豆もやしスープ」にして、二日酔いの朝は、たっぷりとりましょう。

 鍋に水を入れて沸騰したら、洗った緑豆もやしを入れ、ひと煮立ちさせて塩とこしょうで味を調えます。こしょうはお腹を温め、冷えをとってくれるので多めに入れてください。生のしょうがのスライスやすりおろしを加えると、冷えきった胃腸が温まります。

「酒は百薬の長」といわれるように決して悪者ではありません。節度をもって飲むことが大切ですね。

二日酔いによいツボ

二日酔いにおすすめの、体のツボを紹介します。
吐き気があるときは「内関」。手首の深いしわから指3本分ひじ側をギュッと。胃の不快感を和らげます。
頭痛がするなら「天柱」。首の後ろ側、中央のくぼみの両脇。自律神経を整えます。
むくみがあれば、「三陰交」。内くるぶしの頂点から指4本分上がったところです。

クコの実で肝・腎の機能を高めて目をいたわる

 寝る直前までスマホを見ていたり、一日中パソコンに向かっていたり、細かい字をずっと読んでいたり……。あてはまることはありませんか? 目の疲れはこのような目の使いすぎが原因です。使いすぎると目の周囲の筋肉も疲労。その筋肉がこりかたまって血行不良になり、栄養や潤いが行き渡らなくなってしまいます。その結果、目の奥が痛んだり、こめかみあたりが張ったり、頭痛がすることも。

 目の栄養とエネルギーになる血は、肝に蓄えられています。目を酷使すると血を消耗することになり、肝は栄養不足で弱ってしまうため、栄養を補う必要があります。

「クコの実」は、肝・腎を養い、目の疲労を回復させる力があります。毎日、ひとつかみ(5~10g)くらいを食べましょう。よく杏仁豆腐の上に1粒だけのっていますが、それだけでは効果薄です。

ホットタオルで目の筋肉をほぐす

こりかたまった目の筋肉をほぐす簡単なケアです。ぬらしたタオルを軽く絞り、電子レンジで30秒ほど温めます。これを目の上にのせ、タオルが冷めるまでじっと目を閉じて休みます。人さし指、中指、薬指の3本で、こめかみから後頭部にかけて流すようにマッサージすると、こめかみのあたりの張りや痛みに効果的です。

血の不足は卵を食べて潤いをしっかり補給

 足がつるおもな原因は、血(けつ)の不足。血が不足すると、筋肉や組織に栄養が届かず、さまざまな不調が出てきます。足がつるのもそのひとつと考えられています。

 血を増やして潤いを補給するのにぴったりなのは卵です。吸収しやすい鉄分が含まれ、貧血の予防にもよい食材。ゆで卵、目玉焼き、スクランブルエッグなど、どんな調理法にしてもOKです。黄身は半熟、白身は完全にかたまったものがもっとも体に吸収しやすい状態。温泉卵は消化しにくいため、胃腸が弱っている人は控えてください。

 ほかに足がつる要因として、潤いが足らずに熱がこもっている、湿気や寒さによって気血のめぐりが悪化していることも考えられます。潤い不足ならば、山いも、かぶ、豆腐など、冷えが原因ならばしょうが、玉ねぎ、鶏肉などを積極的にとりましょう。

足がつる人は”ナマ足”なんてもってのほか!

足がよくつる人は、足を冷やさないようにすることが大切です。素足にスカートやショートパンツなんてもってのほか。厚めのタイツをはいてください。できればパンツに、足首までしっかり隠れる長めのソックスが理想です。夏でも室内はクーラーで冷えていますから、足を冷やさない工夫をしてくださいね。


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