糸井重里も実践していた… 新しいアイデアの生み出し方/『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』⑧

ビジネス

公開日:2020/2/7

「天才的なひらめき」や「センス」は必要なし!

「目的」「調査」「発想」――3つの仕組みで「使えるアイデア」を生み出そう!

偏差値35から東大に合格した、現役東大生の著者が試行錯誤のうえ完成させた“東大アイデア”を初公開!

この連載ではその一部、日常からアイデアを【発想】する技を紹介します。

『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』(西岡壱誠/マガジンハウス)

既存のものに疑問を持つ

 既存のものに対して疑問を持つことで、新しいアイデアができる……ということはかなりよくある話です。

 たとえば、コピーライターの糸井重里(いといしげさと)氏がゲーム史に残る大名作『MOTHER』のアイデアを思いついたのも、実はゲームに対する「疑問」から始まったのだと言います。

「RPGのゲームは、どうして鎧や兜・盾や剣を装備していないといけないんだろう?」

「勇者ってなんで選ばれた人間じゃなきゃいけないんだろう?」

 そうした「今あるゲームへの疑問」から思考して、「ごく普通の少年が、身の丈だけでモンスターに立ち向かうゲーム」である『MOTHER』の構想を思いついたのだそうです。

 また、長い間ポテトチップスの中で一番辛いと言われた商品は「カラムーチョ」でしたが、これは実はそんなに辛くなくて、むしろピリ辛で美味しいくらいのものでした。

 それを、「もっと辛くてもいいんじゃないか?」という疑問を持ち、世界で一番辛い唐辛子・ハバネロを用いたポテトチップス「暴君ハバネロ」を作ったところ、累計出荷2000万袋を超える大ヒット商品になったそうです。

 新しいアイデアというのは、今のアイデアに対する疑問から生まれているものが本当に多く存在します。

 この『QUEST』は、そういう既存のものから新しいアイデアを考えるのにぴったりなやり方なのです。

東大アイデアPOINT⑮
既存のものに対して「疑問」を持つことで、新しいアイデアができる。

続きは本書でお楽しみください。