おいしい味は計量から!あると便利なおすすめ調味料/『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』②

食・料理

公開日:2020/3/17

長年ビギナー向けの料理書を手がけ、料理初心者の気持ちを知り尽くした料理研究家・栄養士の小田真規子先生が手掛ける自炊本。砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5つの基礎調味料を使った、わかりやすく簡単で、絶対に失敗しない料理のコツを紹介します。

『自炊のトリセツ おいしいごはんの法則』(小田真規子/池田書店)

おいしい味は「計量」で実現

はかり方

料理が飛躍的にうまくなる方法、それははかることです。
まずはレシピ通りに調味できる正しいはかり方を覚えましょう。

指ではかる

親指と人差し指、中指の3本の指先を使ってつまんだ量がおよそ小さじ1/10程度。「ひとつまみ」といわれる量です。親指と人差し指の2本の指を使ってつまんだ量がおよそ小さじ1/20程度。「少々」といわれる量です。



計量スプーンではかる

【粉類】

まずは粉類を山盛りにすくいましょう。そしてへらや別のスプーンの柄を縁に当てながら、すり切ります。


【液体】

容器から直接、液体があふれるぎりぎりまで注ぎます。表面が盛り上がっている状態ではかります。


【半液体】

チューブなどから直接スプーンに移してはかります。入れすぎたときはへらなどですり切りましょう。


計量カップではかる

真横から目盛りを見て、水面の線が目盛りの上端にかかるくらいが正しい分量。粉は入れたあとに底を軽くたたき、表面をならします。


スケールではかる

最初に空のボウルをのせ、目盛りをゼロに設定してから使用します。その状態で、材料を入れるとかんたんにはかることができます。


大さじ1/2 はどうはかる?

【粉】別のスプーンで中心から半分を取り除きます。


【液体】スプーンの深さの3分の2を目安に。


おすすめ調味料のトリセツ

調味料①

本書では特別なスパイスや出汁などは使用しません。
市販の基礎&便利調味料を使って、かんたんにおいしい料理が作れます。

●基礎調味料
基礎調味料は食材に加えることで料理の味のベースとなる調味料。

● 便利調味料
切っただけの材料と和えるだけで味が整うため、用途が幅広い調味料。

基礎調味料【塩】

食材が持つ特徴を活かすことができる塩は基本の調味料。おいしいと感じる塩味は、塩分濃度0.7~1.2%で、精製塩が味を一番調整しやすいです。


基礎調味料【こしょう】

ピリッと辛味があるスパイス。食材の臭みを消すこともできます。種類は黒こしょう、白こしょうがありますが、ほどよくブレンドされたこしょうが使い勝手がよく、おすすめです。


基礎調味料【砂糖】

甘みをつけるだけでなく、酸味や辛味の強いとき、砂糖を入れると、味がまとまります。初心者なら万能に使える上白糖が◎。


基礎調味料【みりん】

米から作られた調味料。米由来の糖分やアルコールの効果で料理に甘みと旨みをつけます。また、煮魚などの煮崩れを防ぐ、魚の臭みを消す、仕上げの照りを出すなどの役割も。


基礎調味料【酢】

米酢や穀物酢があり、最初の1本には穀物酢がおすすめ。味を引き立てるなど、酸味づけ以外の用途もあります。


基礎調味料【みそ】

大豆や米、麦を原料とする日本の伝統的な発酵食品。栄養が豊富で濃厚な旨みとコクがあり、みそ汁だけでなく魚の煮物や肉料理の炒め物にも最適です。


基礎調味料【しょうゆ】

味のベースとなり、色づけ、香りづけ、食材の臭み消し効果もある、日本料理に欠かせない万能調味料。味の調整役にもなり、洋風レシピでも数滴入れると味を落ち着かせることができます。


便利調味料【マヨネーズ】

油・酢・卵を混ぜ合わせた調味料。サラダだけでなく野菜や肉を炒めるときにも使えます。油分があるため素材の旨みとコクを引き出してくれます。


便利調味料【トマトケチャップ】

トマトの酸味や甘みが、どんな料理にも合わせやすく、炒め物や煮込み料理、ソースの材料にも使えます。ベースの調味料に加えれば、隠し味として味に深みが出ます。


便利調味料【焼肉のたれ】

焼肉だけでなく、サラダ油と混ぜてドレッシングにしたり、炊き込みご飯の味つけに使ったりできる調味料。にんにくなどの香味野菜の旨みとコクで、味に深みが出ます。


あると便利! お助け調味料のトリセツ

調味料②

少し入れるだけで、料理が味わい深くなるお助け調味料。
容器から出すだけなので、手間が省けて便利!

【わさび】

刺身や蕎麦の薬味として使うのはもちろん、マヨネーズと合わせてソースにしても◎。


【からし】

薬味として添えたり、調味料として使ったり。ツンとした辛味が料理に変化を与えます。


【にんにく】

すりおろす必要がなく、手軽に炒め料理の風味づけやアクセントづけに使えます。


【しょうが】

皮をむき、すりおろす手間が省けて便利。臭み消しや香りづけ、薬味として使います。


【七味唐辛子】

唐辛子を主として7種類の香辛料や薬味を調合した日本のブレンドスパイスです。


【カレー粉】

カレーライス作りだけでなく、カレー風味をつけるときのミックススパイスとしても使用。


【粉チーズ】

チーズを粉状にしたもので、野菜や肉料理にふりかけると濃厚な風味が出ます。


【粒マスタード】

からし菜の種子が原料。スパイシーな辛味と爽やかな酸味が特徴で、肉によく合います。


<第3回に続く>